俺はNOSAKAだ: ほか傑作撰
俺はNOSAKAだ: ほか傑作撰 / 感想・レビュー
シッダ@涅槃
「乱離~」「石のラジオ」「プレイボーイの子守唄」以外読了。返却する。野坂先生の小説はまるで裏昭和史のようであり(トンデモ話でも、あの文体が妙なリアルさを生む)、実人生も面白いから巻末のエッセイも唸らせる。野坂先生の歌を聴きながら読むのも楽しかった。ただ、一回読み止まっちゃうと(短編だからどうしても止まる)もう一回ページを開くのが苦痛になっちゃったことを告白して、感想とする。正直文体は読みづらくはあるんだよなあ。
2017/01/25
hirayama46
はじめての野坂昭如。小説・エッセイ・対談と幅広く収録されております。特に小説における文章表現は興味深く、助詞を省くことによって生まれる独特のリズム感が心地よいですね。音読すると楽しそう。お気に入りはアメリカのお役所仕事から幻想へのたゆたうような移行が印象的な表題作、鉱山を舞台に肉体労働者の悲哀を描く「骨餓身峠死人葛」、二面性のある警察官を描くことにより社会システムの多面的な問題性を浮き彫りにする「サムボディ・インサイド」あたりかな。エッセイでは大島渚へのあまり謝罪をしてない気がする謝罪文が楽しかったです。
2020/06/03
がんもどき
図書館本。 ZとSの違いでの騒ぎから己とは何者かを問う表題作「俺はNOSAKAだ」続く三作は死の臭いの濃い読んでて楽しくはないものだった。特に「乱離骨灰鬼胎草」はどんと暗い未来を感じた。「石のラジオ」はやり切れない。大島渚との記憶、「文壇」に関する対談などが読みやすかった。
2020/07/14
2017年のmoritani
野坂昭如傑作撰。猥雑かつ繊細たる独特な語り口はこの本でも顕在。
2017/10/05
やぶチャン
懐かしい短編傑作撰ばかりでした★4.5
2017/06/13
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