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閉ざされた庭

閉ざされた庭

閉ざされた庭

作家
萩原葉子
出版社
新潮社
発売日
1984-02-01
ISBN
9784103168041
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閉ざされた庭 / 感想・レビュー

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冬見

本作も読んでいて大変しんどかったけれど前作よりは、まだ。父洋之介が死に、嫩は結婚し家を出る。嫩の結婚生活と別れまでを描いた一作。前作よりもまだ耐えられたのは夫が血縁者ではないからだろう。思っていた以上に自分が血の呪いに囚われていることに気付いて暗澹とした気持ちになった。学歴と性のコンプレックスと自意識の強さから日常的に妻を罵り暴力を振るう夫と、実父への愛慕が夫のコンプレックスを刺激していることに気付かなかった妻。やはり洋之介の存在は大きい。三善の存在に救われた心地がした。

2019/01/12

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