さらば雑司ヶ谷
さらば雑司ヶ谷 / 感想・レビュー
ケイ
形容するのが難しい。作中にも解説にも何度も出てくるが、パルプフィクション的なハチャメチャさと面白さに、バカバカしいながらも引き付けられて読んでしまった。作者は、地元、雑司が谷をこよなく愛し、自分が好きなものや心を動かされるものをぶれずに愛し続け、ついにこんな小説を作り上げたのだろう。自分の<こころ>を貫く、《しんや》への愛がそのあらわれだ。それにしても、小説『ごころ』とは、よく思い付いたと思う
2013/10/25
kishikan
民宿雪国に続いて、2作目の樋口作品を読んだ。そもそもこれってミステリ、バイオレンス、SF、ハードボイルド?まあ、そんなのはどうでも良いけど、ごった混ぜ過ぎ。素材はとても面白いんだけど。タモリ、オザケン、たけしまで出しておきながら、一方で"we are the world”なんて合わない。それにサンクス見ても、メジャなごった煮で笑っちゃう。猥雑でダークな池袋の隣にひっそりと闇のように位置する雑司ケ谷が舞台の話には興味深々だけどね。+追伸 新潮社さん、天地小口の墨色は濡れたモノで触ると黒が付いてしまいますヨ。
2011/05/30
山田太郎
もう少し笑えるかと思ったけどそうでもないというか東山彰良と似た感じというかこっちの方が、下品というかサブカル色が強いのかと思った。ダリル・ホールのベスト聞く。ホールアンドオーツがやっぱり好きだなと思いつつ聞くと案外良いと見直す。会社で人辞めまくりでやめてほしい人は居残りで大丈夫だろうかうちの会社。
2022/04/11
カラシニコフ
(覚)サブカル、エログロ、バイオレンス!!!ハイテンションノワール。色んなオマージュ、様々なパロディ、多様なリスペクトを散りばめた異形の怪作。完全に読む人を選ぶけど、楽しい人には楽しすぎる。 ★★★★☆
2016/02/16
miu
おぉ!ぶっとんでる!どこを読んでもバイオレンス!えぐい描写は苦手なはずなのに、そんなに抵抗なく読めちゃった。だって完全にフィクション。ありえなさすぎるから楽しめた!そんななか、孤独っていうのは…っていう一文にはハッとさせられたり。樋口氏おそるべし。こんな話を読んで(知って)しまったら、雑司ヶ谷にはどうしたって足を踏み入れられない!
2015/12/22
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