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文学のレッスン

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作家
丸谷才一
湯川豊
出版社
新潮社
発売日
2010-05-01
ISBN
9784103206088
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文学のレッスン / 感想・レビュー

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もえ

図書館のリサイクル本フェアで入手。久々の丸谷才一氏の博識で痛快な語り口を堪能。聞き手の湯川豊氏もいい。古今東西の文学論が語られているが、時折挟まれる蘊蓄や興味深い逸話が楽しい。例えば、いい随筆家は金と暇があって本を沢山読む人とか(笑)更に巻末の読書案内を見ると、その読書量に圧倒される。読んでみたいと思ったのは「ジェーン・エア」の外伝と言われる「サルガッソーの広い海」や、丸谷氏の「日本文学史早わかり」等。「輝く日の宮」も再読してみたくなった。もう丸谷氏の新しい小説が読めないのが悲しい。

2020/12/28

とろこ

思っていたより話が具体的だったので、知らない作品については全く分からなかったが、運良く内容を知っている作品についての部分は大いに楽しめた。 「個人的にキライ」とか結構辛辣な発言もあるけれど、お人柄やその博識さに十分補われている。 またしても、日本においてとても惜しい方が亡くなってしまったんだなあ。

2012/11/07

viola

丸谷才一さんって、いいんだけど、旧仮名がとても苦手なので書評を読むのが辛いのです。(専門が古い英語の癖にね)だがしかし!対談ならば問題ないじゃないかと読んでみたのがこちら。触れられている作品で海外と日本の分量が半々くらいで、短篇、長編、伝記、歴史、批評、エッセイ、戯曲、詩の対談。さくっと読めて面白いのですが、2つだけ反論させてください。『アンナ・カレーニナ』は名著です(笑)また、普通のお客にとっては台本(戯曲)よりも役者の方が大事でしょうとありますが、いえいえ、断然私にとっては戯曲です!配役は二の次!

2012/08/02

きりぱい

文学の表現形式ごとにその手法を談義。結構さらっと語る好き嫌いが、時には挑発的とも取れて面白く、その物言いの裏付けとなる海外国内時代問わずの文学知識に感心しきり。より興味を誘われたのは前半で、軽んじられるイギリス短編小説や、長編三巻本の原理やそこで絡む漱石、作中人物の魅力論、ハイジャック辺りが面白かった。わかりやすいところで、ボズウェルかわいそ話だとか、リチャードソン自慢話好き、本居宣長色好み話などなど、こぼれエピソードが楽しい。

2010/07/27

海恵 ふきる

丸谷先生に、インタビュー形式で世界および日本の文学史をジャンルごとに縦横無尽に概観してもらうという贅沢な本。丸谷先生ほどの知識を持つ方にインタビューする湯川豊先生も相当に博識だ。知の巨人たちが当たり前のようにマニアックな知識(まあ彼らにとってはマニアックでもなんでもないんだろうけど)を共有して話を進めていくのを、ただ口を開けて呆けたように聴けるしあわせ。勉強のたのしさってこういうものだったのか、と実感できるような至上の体験。

2020/01/27

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