白い巨塔
白い巨塔 / 感想・レビュー
のゑる
かなり面白かった。大学病院の教授選と、誤診の訴訟をテーマに、医療的、法的な専門用語が並ぶ、二段構成のハードカバー525頁(+あとがき2頁)は重厚でとても読み応えがあったが、難解な用語は作中で丁寧に説明されており、話の筋は無論、登場人物の人物像や利害関係が面白く、ぐいぐい引き込まれて読んだ。相当な専門知識を仕入れ、緻密に取材を重ねた作者の賜物だろう。何より、結末が大変良くて感動した。この結末あってこそのタイトルである。
2022/05/21
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