二つの祖国 下
二つの祖国 下 / 感想・レビュー
雲をみるひと
第二次大戦前後の日系米国人の葛藤を書いた山崎豊子の長編の後編。戦後の連合国統治下の日本が主な舞台。主人公達の動きと並行して史実が書かれているが、まだ生存者も多い時期に書かれたため、配慮があるからか史実の部分の説明を読むのに少し骨が折れるかもしれない。またストーリー自体も救われるところが少ないのも読むペースを遅らせるかもしれない。大戦を体験してる世代には違和感ない構成なのかもしれないが…
2023/08/12
ざっきー
【図書館】とにもかくにもショッキングな終わり方でした。そこへの筋道ついても、重いことばかり。正直、かなり読み飛ばしてしまったのだが、再読することはないような気がする。(再読するには重すぎる…。)
2019/04/01
ミカママ
壮大な一大絵巻を読み終わったよう。すごいなぁ、この取材力。取材に2年かかったというのもうなづけた。そしてこの痛切な日系人たちの運命。私たち在米日本人はこの日系人たちの生涯を忘れてはならないと思う。
2012/08/31
詩界 -うたか-
詳しいあらすじや感想は文庫版にて。【二つの祖国】【大地の子】が山崎作品で大好きなのですが、私の心に焼き付いてるのはこのラストです。涙が溢れてとまらなかった。
べらし
山崎豊子の小説の主人公は余りに理想が高すぎて本来支えになってくれるはずの周囲の人物まで犠牲にしてしまうようなことがあって、そこで主人公についていけるかいけないかは紙一重の差、『大地の子』は自然に読めたがこれは流石にいかがなものかと思ってしまうところも多かった 今回の被害者は奔放な悪女扱いされている妻・エミー。あの人はアメリカ人として生きたかったたけだろうに、気の毒だ
2018/07/12
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