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黙示

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作家
真山仁
出版社
新潮社
発売日
2013-02-22
ISBN
9784103233220
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黙示 / 感想・レビュー

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ゆみきーにゃ

《図書館》すごく興味深く読ませて頂きました。食糧不足は遠くない未来だと思うので勉強になりました。もっと勉強して読んだらまた違った感想になるんだろうな。。。

2015/09/23

ゆみねこ

日本の農業について問題提起された作品。農薬の開発研究者、元戦場カメラマンの養蜂家、農水省の官僚たち、目立ちたがりの女性代議士(どこかで見たような)、マスコミ。世界規模での食糧問題と遺伝子組み換え農産物。スッキリとした解決ではないけれど、真剣に農業を考えてみなくてはと思いました。読み応えアリ。

2015/03/16

キムチ

次々とヒット作を叩きだす真山氏だけにこの作品は今の経済諸問題のセンターにストライクの感あり。のっけの農薬問題、ミツバチ、農薬散布と過剰アレルギー反応。その現場にいるが故に突きつけられる「人間的立場・・わが子が!」学性時代討論の題材になったレーチェル・カーソンの「沈黙の春」 「今こそ考えねば」と言いつつ、現代は「結論を出すのに2分する立場となりえない」多様な論争を克明に綴っている。公務員の描き方が些かステロタイプかな。最後の10数ページも不用な感じがした。結城との不倫も取って付けたようなおまけっていう感じ。

2014/04/24

幹事検定1級

世界的な長寿命化による人口増加と食糧難、遺伝子組み換えにより画期的な安定供給を実現した欧米の農業、ヒトや動植物への影響を最小限にした日本の農薬ビジネス、そして現在置かれているTPP環太平洋パートナーシップの日本が採るべき道筋を読み手がそれぞれ考える社会派小説。真山さんの小説は読みながら現実と小説の世界かがわからなくなるほど、現実的に捉えられます。世界はもの凄いスピードで動いている中で、日本も同じような意思決定のスピード感と貿易黒字をどう描いていくのか、前途多難な悩みを覚えました。(図書館本)

2015/08/31

ガクガク

元戦場カメラマンである養蜂家、農薬の開発責任者、農水省女性キャリアらが、それぞれの立場で日本の農業の未来や食糧問題に真摯に立ち向かう社会派小説。以前読んだ『マグマ』でも徹底した取材で日本のエネルギー問題に迫る著者の熱い姿勢が感じられたが、本書も同様に日本の農の将来を本気で憂いつつ、なお一筋の希望を見出そうとする姿勢を感じた。遺伝子組換え作物や農薬問題、食の安全保障にTPPと、今や日本農業は逃げることを許されない地点に立っている。エンタメとしての面白さには欠けるかもしれないが、読者を真剣に考えさせる良書だ。

2014/01/12

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