定本作家の仕事場
定本作家の仕事場 / 感想・レビュー
ヴェネツィア
篠山紀信が1979年から1996年まで「小説新潮」に撮り下ろした作家たちの写真集。出生年齢順に編集されているのだが、最年長が野上彌生子で、最若手が柳美里といった陣容。古い世代の作家たちはいかにも文士といった感じを濃厚に漂わせており、多くの作家は着物姿で、それぞれなかなか様になっている。名前や作品は知っていても、初めて見る作家もいて興味深いのだが、篠山はうまく切り取っていると思う。作家たちが文士を脱するのは、安部公房、遠藤周作あたりが分岐点だろうか。同世代の吉行淳之介などは、その両方にまたがるかのようだ。
2022/08/20
なる
篠山紀信が切り取った作家の仕事場。以前に読んだ時には60人だったのが完全本ということで一気に数が増えて135人に及ぶ。吉行淳之介、西村京太郎、安部公房、野坂昭如、開高健、谷川俊太郎、筒井康隆に立花隆、ビートたけしに至るまで、古今東西あらゆる作家をピックアップしている。ギター構えてて格好いい中島らも、コンピュータの部屋に埋もれている高橋源一郎、やっぱり若い頃からエロダンディな島田雅彦、特徴的な字体で外見も時代にどっぷり浸かっている山田詠美など、作家の仕事場にお邪魔している感。一流の作家による回顧録も必読。
2023/05/10
ULTRA LUCKY SEVEN
たけしの格好良さがヤバ過ぎ。
2013/10/24
kadocks
記憶、記録、追想、邂逅。全てが詰まっている。もう連載はしていなのだろうか。今の姿も見たいところなのだけど、これはこれで良いのだろう。
2011/09/07
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