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自縄自縛の私

自縄自縛の私

自縄自縛の私

作家
蛭田亜紗子
出版社
新潮社
発売日
2010-09-01
ISBN
9784103270119
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自縄自縛の私 / 感想・レビュー

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みーなんきー

様々な性癖を持つ女性の心理描写を描いている。どの人も興味は相手の男性ではなく、性に向かう自分自身。自分をよく見つめていると同時に、どこか人生で満たされない気持ちを抱え、そのはけ口としての性遊びを持っているように感じた。どれも非常に特殊な性癖のため小説でなかったなら、冷静には聞けない。

2017/09/14

よしぱん

★4 自分で自分を縛る、使用済コンドームを集める、全身ラバースーツに身を包む、彼氏の部屋で他の男と寝る、ゴミ収集車で潰されるゴミに思いを馳せる・・そんなちょっと特殊な性癖で癒やされる女性たち5人。その気持ちを誰かに共有したいけどできなくて、でもバレちゃったりして。描かれているのはエロというよりも、心の空洞を埋めるため現実に立ち向かうための、拠り所としてのフェチズム。

2019/11/26

風眠

自縄自縛、使用済みコンドームの収集、ラバースーツ、セックス依存、ごみへの偏愛。いろいろな性的嗜好があって、それぞれの事情がある。何かに依存していないと安定した自分を保てない、そんな理不尽で生きにくい世の中。性的な方向にではなくとも、何かに誰かに私たちは依存しているものだと思う。それぞれ独立した短篇だけれど、登場人物が少しずつリンクしている。そんなふうに私たちも、何かと闘うように、復讐するように、ひっそりと寂しさを抱えた人と、すれ違っているのかもしれない。第7回女による女のためのR-18文学賞受賞作。

2014/03/19

skellig@topsy-turvy

王道の縄やラバーなども含まれたフェチな女性たちのエロティック短篇集。自分とフェチの対象との間で完結する秘められた世界の心地よさと、それをどこまで他者に開示するのかの線引きは難しい。自分の存在の確かさを求め、自分にとっての確かな快楽にしがみつく様は低温ながら生々しく哀しい。他者と関わっても孤独な彼女たちに、救いのあるエンディングがあって良かったと少しほっとする。人はみんなそれぞれどっかで「変態」だと思う。

2014/01/10

「R-18文学賞大賞受賞作」性癖にまつわる短編集。にゃんそろじーで気になって図書館で2冊借りてみたけど どっちも今の私にはあわなかった。2010.09.20

2017/07/15

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