一瞬の夏 上
一瞬の夏 上 / 感想・レビュー
楽駿@新潮部
川崎図書館本。沢木氏の「敗れざる者たち」を以前読み、その中で一番心に残った人が、カシアス内藤だった。読み友さんの情報と、先日TVで語る沢木氏の話から、カシアス内藤を語った、この本を読まずにはいられなかった。最高のボクサーとしての才能を持ちながら、東洋王者になりながら、負け続け、噛ませ犬となってしまったカシアス内藤が、もう一度ボクサーとして上を目指す事を選んだ試合に挑む。それだけで、もうワクワクだ。勝たなければ意味がない世界で、どんな変化を見せるのか。知らず、自分で見つめている気持になる。お薦めです!
2023/01/15
morupooh
男は過去を捨てきれない生き物らしい。輝いていた時があれば、尚更。けりをつけようと、思えば思うほど、一層過去にまとわりつけられてしまう。自分を託せるひとが現れて初めて、その傷も癒せるものなのかもしれない。
2014/10/30
感想・レビューをもっと見る