あなたがいる場所
あなたがいる場所 / 感想・レビュー
レモングラス
読友さんのレビューに惹かれ読みました。沢木耕太郎さんの短編小説集。人にはいろんなことがあるなあ、としみじみ思いつつ、それぞれの登場人物を応援する気持ちで読み、爽やかな読後感でした。誰に話すわけでもなく淡々と生きていてもいろいろありますよね、人生は。よい方向へ進むといいな、と互いに思い合っていたりもしますよね。神社で手を合わせてお願いしたことを訂正したくなった「自分の神様」の冒頭は笑いました。そういうのありそうって。
2020/12/12
chiru
ノンフィクションの印象が強い沢木耕太郎さんの短編小説。 9編のうち『銃を打つ』『迷子』『天使のおやつ』が好き。少ないページ数なのに、子供たちの複雑な感情がきちんと伝わってきます。大人のメルヘンなお話もあって、ラストのお話は、ちょっとブラックなので意外でしたが、全編、心に残りました。★3
2017/12/13
nemuro
案外少なそうだなぁと「著者グラフ・全期間」を覗いてみたら僅かに1冊。『ずっとあなたが好きでした』(歌野晶午)に続き“しりとり読書”の59冊目、『旅の窓』(本棚に並ぶ唯一の沢木耕太郎で2021年10月読了)のみ。かの『深夜特急』をはじめ気になる本は数知れず存在するので、嫌っている訳でも苦手な訳でもなくて単に巡り合わせの問題と思われる。帯には「著者初の短編小説集!沢木耕太郎の“新しい世界”、堂々刊行!」とあって「発行 2011年3月30日」。新米の編集者と新米の短編小説書き、二人三脚での9編。う~む悪くない。
2023/02/06
takaC
すごく行儀の良い短編集だなと思いながら読み終えて後記を読んだら、「どんなに幼い子でも読んでわかるもの」という心意気で書いたとのこと。だからか。でも大人向け内容でも読み手的には問題ないと思いますよ。
2011/12/13
紫 綺
初・沢木作品。前回読んだ本と似た切ない短編集。こちらの方が優しい感じがする。特にお気に入りは「天使のおやつ」、哀しさの中にも柔らかな光を見いだせる。心に染みる一冊。
2011/08/12
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