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波の音が消えるまで 下

波の音が消えるまで 下

波の音が消えるまで 下

作家
沢木耕太郎
出版社
新潮社
発売日
2014-11-18
ISBN
9784103275183
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波の音が消えるまで 下 / 感想・レビュー

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Tsuyoshi

種銭を作ってマカオに戻った主人公。師匠の死など滞在目的がなくなった彼がバカラに身を賭しどん底まで堕ちていく展開に。その浮き沈み自体はドラマチックで上巻に比べても大いに楽しませてもらった。タイトルは師匠が遺した必勝法的なメッセージで波に乗るのではなく自ら作り出す事のようだ。ギャンブルはやはり勝ち逃げしない限り最後は身を滅ぼしてしまうもの。冷静さと割りきりが肝心だと改めて思った。

2018/07/11

starbro

上下巻900Pを一気読みしました。バカラもサーフィンも経験したことはありませんが思いっ切り物語に入り込めました。ラストが予想外でしたが、こういうエンディングもありかなぁ!バカラに嵌って身を滅ぼした大王製紙の元社長がこの作品を読んでいたらどうなっていたでしょうか?

2014/12/18

Ikutan

下巻に入り、気になっていた、劉や李蘭の過去も徐々に明らかに。結局、航平という男の生き方や境遇は、全てバカラに繋がっていくみたいだ。劉が残したメッセージを頼りに、必勝法に囚われ、どんどんバカラにのめり込んでいく航平が、凄くリアル。バカラに取り憑かれ、身を滅ぼしていく航平に危険を感じながらも、私自身も偶然と必然の波に翻弄され、特に後半は、ハラハラ、ドキドキしてしまった。興味がないと思っていた世界だけど、いやぁ、ここまで、一人の男を虜にしてしまうバカラ、ちょっとやってみたいかも。

2015/02/22

fwhd8325

このラストは、どうなんだろう。確かに、これしかなかったのかもしれないとも思いますが、少し戸惑いました。上巻で感じたギャンブルの退廃した世界観が、下巻ではどちらというとロマンティックな空気を感じていました。沢木さんの文章はとっても美しく、描かれている世界にもどこかナルシズムも感じます。少し構想に縛られてしまったのかもしれない。そんな感想です。

2019/04/14

のり

上巻で気になっていた劉さんの過去が明らかに。辛い現実と苦悩。どん底中、航平と李蘭に出逢い晩年は穏やかに、そして望む先にあったものは…航平もバカラにとり憑かれ、心配してくれる人達を振り切って身を破滅に向かわせ…金儲けの野心がないだけに生き地獄に。バカラに必勝法は…人生は丁半賭博のように選択しなければならない時がある。生きるとは取捨の繰り返しである。岐路は無限にあるが熟考しなければならない。

2016/03/08

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