KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

旅のつばくろ

旅のつばくろ

旅のつばくろ

作家
沢木耕太郎
出版社
新潮社
発売日
2020-04-22
ISBN
9784103275213
amazonで購入する

旅のつばくろ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

沢木 耕太郎は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」に連載されていた旅のエッセイです。何作かはリアルタイムで新幹線の中で読んでいます。改めて纏めて読むと旅情をそそられます。著者程ではないですが、若い頃は旅と言うと海外ばかり行っていました。これからは著者同様国内に目を向けて、まずは47都道府県制覇(現状40都道府県)をしたいと思います。 https://www.shinchosha.co.jp/tsubakuro/

2020/10/05

Nao Funasoko

一夜に一篇ずつ、41篇を41夜かけて読了。 都内のあちらこちらや祖母が眠る鎌倉霊園や鶴岡八幡宮周辺などのように自分でも歩き知る街の情景を読むのは作家とレイヤーを重ねるような楽しさがあり、また、青森のようにいつか行ってみたいと願っている土地の話には背中を押される思いがある。そして、作中で幾度となく紹介される16歳の沢木青年の東北旅行についての記述はやはり作家生活の原点なのだろう。

2020/07/06

fwhd8325

やっぱり、沢木さんはエッセイがいいなと思いました。ある時期、小説を書くようになり、どうもエッセイやルポとは違うものを感じて、作品から離れていましたが、やっぱり、エッセイはいいな。それも旅の話なら、間違いない。時に社会に警告を発し、過去の自分に語りかける。どれも心地よい世界を与えてくれるようです。

2020/11/22

R

旅にまつわるエッセー集というか、沢木さんの思い出語りともいえる一冊だった。若い頃の旅の風景や心情を気取らない文章で記したものが多くて、読みやすいし心地よい。有名観光地にあまり縁がなかったといいつつも、そこに足を向けたときの楽しみ方、かなりの文学青年であった頃の思いとともに歩む道行きが面白く読めた。気負いと気取りがないので、読んで清清しいのがとてもよいと思えた一冊だった。

2021/04/27

ぶち

沢木さんの国内の旅を綴った旅エッセイ。JR車内誌の連載エッセイなのでそれぞれのエッセイはたいへん短いものですが、沢木さんの文章はすっきりとしていて品があって、心地よく読ませてくれます。短いエッセイであっても、私の胸に残るお話がたくさん。その中でも、野辺山の天文台の研究員が語った宇宙人との遭遇の話は、宇宙の広さと悠久の時を感じさせてくれながらもストンと胸に収まるお話で、いたく感心いたしました。沢木さんがある編集者が遺した句を載せています。その句がまたいいんです。「花吹雪 ごめんなすって 急ぎ旅」

2021/12/18

感想・レビューをもっと見る