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殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く

殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く

殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く

作家
長谷川博一
出版社
新潮社
発売日
2010-11-01
ISBN
9784103287612
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殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く / 感想・レビュー

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utinopoti27

宅間守、宮崎勤、畠山鈴香、金川真大、小林薫、加藤智弘・・。いずれもその残虐性もしくは特異性において、日本の犯罪史上に残る殺人者たちだ。彼らは何故凶悪犯罪に手を染めたのか。著者の狙いは、彼らと獄中対話を重ねる中で、その心理的メカニズムを明らかにし、犯罪抑止への道を模索することだ。犯罪行為に対する量刑判断を主眼とする裁判では、犯意形成の事実解明が疎かになっているのは否めない。『犯罪者は放置されたままの過去の被害者である』同じ悲劇を繰り返さないために、我が国の司法制度に突きつけられている課題の重さを知る。

2020/09/13

nyaoko

タイトルから想像出来るように、非常に重い内容です。人は生まれながらの悪人、犯罪者はいません。育つ環境で、人は良くも悪くもなってしまいます。虐待をされた子供の脳は萎縮して成長を大きく妨げる要因となると知っていたけど、それでもここにある犯罪者達の過去はとても過酷で厳しい。彼等も元は被害者だったと言う事は理解した。でも、人が人を傷つけたり、殺したり、犯す様な事はあってはならないし、許してもいけない。非常に気持ちが落ちる本でした。

2018/05/04

ゆみねこ

読み友さんの感想から興味を持って読みました。長谷川博一さん初読み。凶悪な殺人事件を犯した犯罪者も、生まれたばかりの赤ん坊のときは無垢な命を持っていたはず。どういう幼少期を過ごしたことで犯罪を犯すようになったのかを、臨床心理士の著者が獄中の彼らとの対話を通して書いたもの。感想を上手くまとめられない自分の能力に忸怩たる思いです。

2017/06/25

ひらちゃん

この本の感想は書きにくい。被害者側から見れば極刑でも裁ききれない憎しみがあるだろう。犯人は加害者側とはいえ、こうして生い立ちを知ると、犯罪を犯すまでに何故助けられなかったのかと思う程の幼少期を過ごしている。解離状態を起こすまでの状態に目を背けたくなる。親から子への虐待。被害者が加害者に代わる連鎖を止めるには先ず被害者を救わなくてはいけない。

2017/07/14

とろこ

性善説や性悪説について深く考えたことはないが、個人的には、生まれながらの犯罪者はいないと思う。それがなぜ、この本で取り上げられている人々は、凶悪事件を起こすに至ったのか。その背景を探っている。被害者からすれば、到底許せない存在だろうが、彼らの幼少期のことを知るにつれ、(誰かが手を差し伸べていさえすれば!)と、やるせない・やりきれない気持ちになった。とはいえ、彼らよりも酷い養育環境にありながら、自殺もせず、犯罪にも走らない人もいる。その違いは何なのだろう。

2017/08/21

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