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天鬼越: 蓮丈那智フィールドファイル V (蓮丈那智フィ-ルドファイル)

天鬼越: 蓮丈那智フィールドファイル V (蓮丈那智フィ-ルドファイル)

天鬼越: 蓮丈那智フィールドファイル V (蓮丈那智フィ-ルドファイル)

作家
北森鴻
浅野里沙子
出版社
新潮社
発売日
2014-12-22
ISBN
9784103291428
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天鬼越: 蓮丈那智フィールドファイル V (蓮丈那智フィ-ルドファイル) / 感想・レビュー

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KAZOO

結構北森ファンの中では物議をかもしているのでしょうが、私は楽しめればいいのであまりこだわりません。作者名も二人の名前が掲載されているので問題はないという気がします。久しぶりに出版されて楽しめました。結構このようなものは海外にもあって奥さんが後を継いだり、弟子のような人が書き継いだりしているケースもままあるやに聞いています。これで北森さんの名前はもうでなくなるのでしょう。浅野さんの正念場ですね。

2015/10/26

れみ

蓮丈那智シリーズ5作目。北森鴻さんが生前に書いて単行本化されていなかった2編+ドラマのために書いていたプロットを元に浅野里沙子さんが書き下ろしたもの(表題作)+完全な書き下ろし2編。表題作は確かに2時間ドラマらしい雰囲気が感じられるお話だなあ。鬼無里(北森さん作)と祀人形(浅野さん作)が好きだった。北森さんの遺したお話を本にするために浅野さんはすごく頑張られたんだろうなあというのを感じた一冊だった。

2015/11/22

KAZOO

蓮杖シリーズの最終編です。最後の巻では6編の短編がありこれも浅野さんとの共著となっています。さまざまな地域でのフィールド民俗調査ということでまたまたその場で事件が起こります。よくまあ様々な地域でのむかしからの伝承事例を探りあてている(あるいは作り上げているのかもしれませんが)と感じます。とくに表題作などはかなり込み入った関係があったりします。これで最後とは残念です。

2023/08/29

藤枝梅安

北森さんの遺した作品と、北森さんのプロットを浅野さんが完成させた作品、そして浅野さんの作品。それぞれの味わいがあり興味深い。すべて漢字3文字のタイトルで、その土地に伝わる伝承に囚われ、あるいは伝承を利用する人々の姿を描く。「文書の真贋よりも、何故そのような文書が作られたかが重要」という那智の言葉に北森・浅野作品の真髄がある。モーツアルトのレクイエムの後半はモーツアルトの作ではないという説がある。だからと言って作品の価値が下がるわけではない。浅野さんは浅野さんという独立した作家として活動を続けてほしい。

2015/04/11

kishikan

北森フリークの私としては、蓮丈那智シリーズ復活とあらば、手にせざるを得まい、ということで、なにはともあれこの「天鬼越」。単行本未収録の北森さん作品2作、そしてドラマ用に北森さん自ら手掛けたプロットをもとに、浅野さんが書き下ろしたタイトル作「天鬼越」。そして浅野さんが遺志を引き継ぎ、蓮丈那智に思いを馳せて書き下ろした他の3作を加えて、できたのが本短編集。もちろん、北森作品じゃないものも入っているから、まったく不満がないないわけじゃないが、それでも面白かった。次からは、浅野民俗学ミステリの新作にも期待したい。

2015/10/11

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