孤剣: 用心棒日月抄
孤剣: 用心棒日月抄 / 感想・レビュー
kazu@十五夜読書会
前作で藩の家老一派と対立に巻き込まれた又八郎は、帰藩し藩主を毒殺した大富を上意討ちにして倒し、許嫁由亀と暮らし始めたが、大富の甥・静馬が持ち出した連判状を奪い返す為、再び脱藩を隠れのみにし静馬を追い江戸にもどる。又八郎を狙う女刺客として対決した佐知という藩の嗅足組の頭目を味方に、連判状を狙う公儀隠密も巻き込み静馬と連判状の探索が続けられる。旧知の口入屋を通じ浪人の細谷・米坂の用心棒仲間の交流も描かれる。又八郎と佐知の交誼が深まるが・・・
2013/03/24
ぶんぶん
【図書館】用心棒シリーズ、第2弾! やっと帰参できた又八郎だが、またもや脱藩する羽目に・・・しばらく国元でのんびりしていた又八郎に、藩の秘密の書付を、大當静馬が奪って逃走、後を追い奪還の指令が。 また江戸での用心棒稼業で静馬の動静を探る。 唯一の味方・佐知の助けを借りて密書奪還となるか。 お馴染みの浪人、口入屋を交えて用心棒の悲哀を描く娯楽巨編。 脱藩して戻ってくるというのが秀逸ですね。 続いて「刺客」に移ります。
2022/02/11
鉄人28号
☆☆ 藩主毒殺の首謀者であった大富家老が処断されお家騒動が一段落して、旧禄に服した青江又八郎であったが、反対派を根絶するために藩命を帯びて脱藩、再び江戸に赴くことになった。用心棒稼業を務めながら藩命遂行に尽力する。用心棒仲間の細谷源太夫と米坂八内が又八郎を助ける。細谷は子だくさん、米坂は妻が病身で赤貧の暮らしをしている。青江の人物像は魅力的である。細谷と米坂は個性的である。青江と女嗅足の佐知との関係の変化も面白い。
2016/10/21
紫電改
藤沢周平名作シリーズの二作目。面白かった、司馬遼太郎の時代小説が重厚な物語ならば藤沢周平は大衆時代小説。三作目も読もう
2022/08/04
tai65
星4.5
2016/12/08
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