我が異邦
我が異邦 / 感想・レビュー
れんこ
何だかよくわからないまま最後まで。図書館の返却に合わせて急いでいたので、もう少しゆっくり読めばよかったのかな。
2013/11/03
gokuri
表題作を含む中編3作。なんとも不思議なアメリカ駐在の社員の生活を描く「わが異邦」は、なんとも奇妙な感触。他の2作もなんとなくとらえどころのない作品ながら、物語としての面白みがあるのがいいと思う。作品のながさもちょうどよい加減なので、読了後の満足感が高い。
2018/05/18
Yumiko
表題作は一人称で書かれているせいか短編小説というよりエッセイみたい。「ふける」は逃げる男、『日本私昔話より じいさんと神託」はリアルな現実世界から急に不条理な世界にワープする不思議なお話。作品ごとに多分作為的に作風を変える方なので読むと毎回おもしろさが違います。ただこの本は多分男性のほうが共感できるんじゃないかな。
2012/11/26
木曽のあばら屋
一冊ごとにがらりと作風を変える藤谷治、今回は「私小説風純文学」。3つの中短篇を収録、語り口・切り口は異なるもののすべて主人公が「異国」または「異界」をさまよう話。緻密で詳細な現実描写の合間に、悪夢と不条理がすこんと割り込み、気持ち良い眩暈を誘います。主人公はさまようというより、懸命に何かから逃げているようにも見えますが、自分自身からはどうしても逃げることができない・・・というのが主題でしょうか。ラストで、自分自身とおそらく何らかの折り合いをつけた主人公。読後感は意外と爽やかです。
2011/09/11
cino
ゆきてかえりし物語。装画西川真以子、新潮社装幀室。
2013/09/16
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