救命: 東日本大震災、医師たちの奮闘
救命: 東日本大震災、医師たちの奮闘 / 感想・レビュー
ゆみねこ
自らも被災しながら、命の現場で奮闘した医師。いち早く現地に駆けつけた医療関係者。たくさんの方々の検死を担当された歯科医師のみなさん。忘れてはならない。こういう本を読む度に頭の堅いお偉方や役人に怒りを感じてしまいます。 あの日から5年。。
2016/03/11
きみたけ
監修は放射線医学総合研究所病院勤務で「チーム・バチスタの栄光」作者の海堂尊先生。東日本大震災で奮闘した9名の医師による当時の貴重な証言や感動のドキュメント。限界状況における言動は、医療とは何か、命というものがどれほど貴いのか、そして医師たちがいかに本能的に守ったかということを改めて伝えてくれます。震災直後の2011年8月刊行。避難所における医師の存在のありがたさとは対照的に中央行政の対応の遅さや感度の悪さが指摘されており、今後起こるであろう東南海地震・南海地震に貴重な経験を役立ててほしいと願うばかりです。
2023/02/07
てんちゃん
読みはじめてすぐ驚いてしまった。そこに載っていたのは、あの日、自分の勤める町に地球のステージの講演にきてくれていた桑山紀彦先生だった。体育館が大きく揺れ、講演会は中止に。心配する私たちを残し、先生は『僕、帰らなくちゃ!』と震災真っ只中の宮城に一目散に帰られて行きました。その時の先生の心情を文章で改めて読み、地元の患者さんを家族のように思っている先生の熱い心に胸打たれました。お医者さんは自分の患者や町の人々を家族のように思ってくれているんだなぁと思いました。
2016/03/11
はな
図書館本。震災の混乱の中で医療者がどう働いたのかと言うルポ。被災者でありながら人命のためにとがんばったドクターたちの姿が描かれていた。けが人よりも持病を持った人への薬の手配が大変だったり、その後の心のケアの方がより大変だということがよくわかった。
2016/04/10
七色一味
読破。その場にいた誰もが被災者。そのなかで、「私」を脇において「公」を優先せざるを得ない「医者」という立場の方々の、震災への関わりをまとめたドキュメンタリー。泥に埋もれた病院の建物の屋上に描かれたSOSの文字が、脳裏に浮かぶ…。
2014/03/12
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