引越貪乏

hirayama46

色川武大後期の作品集。そのころには遅筆が極まっていたらしく、五十歳記念として連作短編集としてまとめようとしたものの、結局亡くなる直前の還暦間近までかかってしまったそうです。ふうむ……。自己に対する深堀りというよりも、夫人や身近な友人たちを中心に描いたもので、比較的気楽な雰囲気もあるのですが、しかし執筆にやたらと時間がかかっているので、やはり何かしら絞り出しながら書いていたのでしょう。表題作は『離婚』『恐婚』のリメイクとも言えそうな作品で、60手前になってこれを書いた心境はいかばかりだったのでしょうね。

2021/11/06

yuka

図書館で『喰いたい放題』を借りようとしたら無かったので、代わりにこれを借りる。普段、無頼派っぽいのには、それほど共感できないのだけれど、面白かった。

2010/05/17

バールの様なモノ

自分ももう少し年を取るとこんな感情を抱くのではないかと，思ってそれぞれの短編を読んだ。

2017/09/25