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あつあつを召し上がれ

あつあつを召し上がれ

あつあつを召し上がれ

作家
小川糸
出版社
新潮社
発売日
2011-10-31
ISBN
9784103311911
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あつあつを召し上がれ / 感想・レビュー

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Aya Murakami

図書館本。 タイトルはあつあつと書かれていますが、1篇目はかき氷がテーマということでひえひえを召し上がる話でした。しかし、かき氷はひえひえでもバーバを思う家族の心はやはりあつあつでした。この本のテーマは料理そのものよりも料理に込められたあつあつの人間の心なのでは…なんて思ってしまいました。ダブルミーニングの可能性もありますが。

2018/06/13

パフちゃん@かのん変更

お料理が出てくる本はなんとなく暖かくて好きですが、この本はちょっと切ない設定が多い。おめでたいのは「親父のぶたばら飯」だけ。後はすべて「死」や「別れ」がテーマになっている。そういう悲しい場でもおいしい料理で救われると言いたいのかも。

2013/01/03

おしゃべりメガネ

作者さんの七編からなる短編集で、短編は初となりましたが、短編もステキなお話ばかりで涙腺ユルユルでした。ただ単にドラマな話だけではなく、ちょっとシリアスな雰囲気でピリッとさせながらも、最後はしっかりと持っていく展開に拍手喝采です。特に嫁入り前夜の娘と食卓につくシングルファーザーとのやりとりを描いた話は涙なしには読めず、この1編だけでも十分満足できます。全体を通して、信じぬくこと、愛し続けることに対するひたすらストイックな姿勢の大切がじんわりと伝わってきます。そんな物語の中に食をからめる手法はお見事でした。

2018/07/28

ひめありす@灯れ松明の火

あつあつを召し上がれ。それはつまり、熱いとか冷たいとか、食べ物が一番おいしい時を大切に頂きましょう、という事。だから、ほろ苦い物は本当にほろ苦く、頼りなく淡い物は今にも溶けそうに儚く、いただきなさいという事。甘い・辛い・苦い・酸っぱい・うまい。五つの味覚。潰してしまわないように全力で使おう。雑味もえぐみも、みんなみんなその時だけの宝物だ。それらを味わえる時間はあまりにも短く、突然終わりが来てしまうものだから。舌と、鼻と、目とつながっている記憶。私達の物語。「いただきます」と同じ位大切に言いたい「御馳走様」

2012/05/29

紫 綺

装画とタイトルに惹かれて病院図書室にて借りる。食べ物がキーの短編集。一言で言って切ない、ものすごく切ない。描かれている食べ物は、匂いが漂ってきそうなくらい美味しそうに…ね。そのギャップに余計腹が鳴る。

2011/11/19

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