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賞の柩

賞の柩

賞の柩

作家
帚木蓬生
出版社
新潮社
発売日
1990-12-01
ISBN
9784103314059
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賞の柩 / 感想・レビュー

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クリママ

著者初期の作品。ノーベル賞をめぐるミステリー。病で急逝した恩師の研究分野で、ロンドン大学の教授に単独でノーベル医学生理学賞が授与されるニュースを知る。知らベれば、その教授とともに研究していた学者たちが消えている。いくつかの異なった人物の物語が、一つに絡まりあい、その謎が解き明かされていく。後ろ盾もなく、名もない研究者の悲劇と、同じ病に侵される学者たち。高尚な学問に携わる人がすべて高尚であるとは言えないのだろう。落ち着いた筆致で淡々と進むストーリーとそれに花を添えるロマンス。良い作品だった。

2022/08/11

mattu

読みだしたら止まりませんでした。犯罪を明るみに出し、解決せずとも終わる。

2018/06/11

nori

Not smooth story development as expected, since this was written in 1997? Even that time, internet was used for academic world including referee reading. Also, leukemia trick is doubtful for reality. Aftermath of 津田 and 紀子 is cheap love.

Yosuke Nishimoto

本屋さんで文庫本を眺めていたら、妙にこの本が気になった。2年住んだせいか著者が九州生まれであることもあった。内容もよくできている。ありそうな話だ。そんな美しいだけの人はいないって。いろんな裏を抱えながらしぶとく生きているんだ。だからこそ、誠実に生きる大切さがしみてくる。

2015/07/26

白石謙悟

図書館にて借りた本。地元にこんな偉大な小説家がいたとは驚き。しかも本業は精神科医ということでさらに驚き。 内容はメディカル・サスペンス。ノーベル賞を軸とした実態や裏側が精密に描かれていた。やはり本業の目線は深い。

2015/05/20

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