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閉鎖病棟

閉鎖病棟

閉鎖病棟

作家
帚木蓬生
出版社
新潮社
発売日
1994-04-01
ISBN
9784103314073
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閉鎖病棟 / 感想・レビュー

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Zann

★★★☆☆精神科に通・入院しているさまざまな患者さん達の話。精神科に至るまでの経過や、病院での生活。さまざまな事情や現在の状況などが、優しい視線で綴られており、重いテーマながらゆったりとした読書になりました(*´ `*)身勝手な言い分を振りかざすチュウさんの妹夫婦がかなり悪印象を受け、しかし(プチ精神患者と現在同居中である)自分に置き換えると「いや、でも疲れると少しは自己中な考え方にもなるよね」とかなんとも言えない感情に陥った( ノД`)選択として新年早々な本ではなかったかな(笑)

2017/01/02

達ちゃん

途中どうなることかと読み進めましたが、最後はみんな前向きになれたので良かったです。島崎さんを応援したいですね。

2016/05/23

リリー・ラッシュ

登場人物がそれぞれ抱える辛い過去を読むのにとても時間がかかりました。自分の心も塞いでいきそうでした。でも、皆さんのレビューに励まされ、必ず読了したいと思い頁を捲り続けました。与えられた過酷な運命を懸命に生きる人達。その運命の過酷さに心のバランスを崩し、入院したのが四王子病院。そこでお互い心を通わし、支え合って、また自分の進みたい道を見つける。進みたい道を見つけることが、人にとってどんなに幸せなことか。人との出逢が生きていく意味と、幸せに向かって歩き出す力を与えてくれる。この作品に出逢えて本当に良かった。

2019/11/19

純子

読メで見かけて読まなくちゃいけない、となぜだか思っていた。けど、いろいろな社会問題が内包された、ちょっとしんどい話だった。今でこそ大手を振って心療内科に行くけれど、それはそれこそ心療内科とかメンタルクリニックとかの柔らかなネーミングや、精神疾患が身近なこととして言われるようになったこととかのおかげ。差別的な目で見られていた頃のこの病院の患者たちは、けれど、それぞれになんとか生きようともしていて、応援したくなる。中学生なのにひとりで産婦人科に行かねばならなかった由紀ちゃんは特に。

2017/08/18

ふゆ

狂っているから人を殺すのか、人を殺して狂ってしまうのか。精神病院の閉鎖病棟に生活する人と自分は正常と信じている人は何が違うのか。ここでしか生きていけないと思っている患者たちが踏み出す一歩の力強さを感じてください。差別や偏見など社会は舞台の時代より狭量な今、読み返してよかった一冊です。20年以上振りよ…?

2018/02/18

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