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千日紅の恋人

千日紅の恋人

千日紅の恋人

作家
帚木蓬生
出版社
新潮社
発売日
2005-08-19
ISBN
9784103314134
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千日紅の恋人 / 感想・レビュー

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森の三時

夫の死別、姑との不仲などによりバツ2となった30代後半の女性の思いがけない恋の話です。古びたアパートの管理人としての話が8割くらい、恋の展望が2割くらいでしょうか。若い頃の恋とは違います。日常をしっかりと生きている大人にとっては、現実もそのくらいの比率になるのかもしれません。けれど淡くて濃い恋。文字数の分量以上にじんわりと伝わってきました。さて、偶然にも今年の夏、庭に『千日紅』を植えていました。その名は、『百日紅』よりも長く咲くということから名付けられたとのこと。花言葉は、この物語でもキーになります。

2018/08/30

ケイプ

千日紅、実家に咲いていました。だいぶ前のその頃、摘んでリースを作りました。白とピンクの鮮やかだった色も十年以上もたった今は色あせてしまいましたが。若い時のような情熱的な恋ではなく、どこか地味でひかえめででも優しい恋物語。離婚歴のある時子に訪れた恋に、素直に飛び込んでいけなかった彼女の気持ちがなんとなくわかります。それだけ今までを大切に生きてきたって事なんだと思う。ただ、38歳の時子の持つ雰囲気はもっと年上に感じるなぁ。

2015/09/26

Shinobi Nao

初読みの作家さん。題名に「恋人」とありながら、ほとんどが扇荘の家主である主人公・時子が個性的な住人たちに翻弄されながらも慈しむ日常が淡々と描かれている。そんな中、芽生えた恋は、淡く淡くはじまり、終盤一気に色濃くなっていく。気づけば、「どうかこの二人がうまくいきますように」と祈るように読んでいた。

2015/12/18

mattu

私が、今まで読んだ箒木氏と違いすっと入りやすいです。 有馬さんと時子の今後が楽しみです。 私は、有馬さんの様に女性を選べない気がします・・・

2018/10/29

コリディ

8点。扇荘の住民の日常と、その管理人時子の人生、恋愛を淡々と描く。医療にもミステリーにも関係ない帚木さん、初めてかも。恋愛物は苦手だが、好きな帚木さんの本として読みましたが、登場人物が皆いい人で、読後感もよく、結構当たりでした。

2017/11/02

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