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風花病棟

風花病棟

風花病棟

作家
帚木蓬生
出版社
新潮社
発売日
2009-01-01
ISBN
9784103314165
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風花病棟 / 感想・レビュー

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瑪瑙(サードニックス)

ラジオ文芸館で聴いて興味を持った。医師が主人公のお話10篇。『かがやく』と『メディシン・マン』はちょっと心温まる感じ。『藤籠』は切ない。『雨に濡れて』『顔』同じ女性としてちょっと辛い。いや、『顔』は物凄く辛い。『百日紅』『チチジマ』『震える月』父と息子の気持ちのすれ違いや、父が亡くなってから知る父の想いが切ない。『ショット。グラス』なんだか【ブラック・ジャック】で体内に置き忘れられたメスが石灰で包まれていた話を思い出した。人体の神秘。でも酷い事をするものだ。『終焉』お疲れ様でしたm(__)m

2015/10/31

ミーママ

図書館の本📙 各ストーリーに医師が登場するがどれも良かった‼️ それぞれに花が添えらているのも素敵。 2020-97

2020/10/07

だんたろう

10人の医師と患者のやり取りに、必ず花が登場する短篇集。それぞれの医師も患者も、真面目に生きることの美しさを教えてくれる。ものすごく大切なことがちりばめられているような、読み終えるのがもったいないような作品。自分と向き合うことと他人に向き合うことは、根本的には同じことなんじゃないかと感じた。どちらかしかできない人は、どっちもできていないのかもしれない。どこから手をつければいいのかわからないけれど、どっちも大切だとは覚えておきたい。心に染みいる作品だった。

2014/10/22

あやの

医師の目から見た社会、人生、戦争、人との繋がり、そして自分の父親。死と向き合う中で、小さな感動や出逢いや再会がある。医師でなければわからない物の見方を物語を通じて知ることができる。私なんかは、医者と言えば別世界の人間と思ってしまうのだが、日々人の死や病気に接しているからこそ、他人に深い想いを抱くのかもな……と漠然とだが思った。そして、それぞれに登場する花が主人公の想いに寄り添っているような印象をもった。一つ一つの物語がしみじみと味わい深く、人生を知り抜いた大人にしか書けない短編集ではないだろうか。

2020/01/16

ゆみねこ

医療の現場と様々な医師を描いた短編集。どの医師も素晴らしく、よい読書の時間を持てました。同じ泌尿器科医の父とベトナム人の少年の出会いとその後を描いた「震える月」が特に良かった。あと、アルコール依存の患者さんを描いた「かがやく」も。

2013/08/08

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