和菓子屋の息子: ある自伝的試み
和菓子屋の息子: ある自伝的試み / 感想・レビュー
ぶんこ
著者の住まわれていた両国は3月10日の大空襲で壊滅し、醜くなっていったとあり、著者が小学生だった頃までの両国の賑わい、風情を知っている、住んでいた身からすると思うところ多いのでしょう。この本の中に何度も出てくる谷崎潤一郎も蛎殻町の出で、下町への愛憎が強かったようです。隅田川を愛する中央区民としては、大先輩にけなされるのは寂しいが、少しずつ住みやすくなっているし、川も今は綺麗だ。晩年になって誇れる町になっていられたらいい・・もう晩年に片足入っていますが。
2019/01/26
takao
ふむ
2024/04/13
ヨーイチ
この人の語る東京史は大切だと思う。
つんこ
日本橋薬研堀の9代続いた老舗和菓子屋立花屋本店の息子である小林信彦氏著。独特の軽い口調とイラストで、少し距離をおいて住んでいた町を記述しており、戦前戦中の下町の日常がよくわかる。何がいつ頃消えていったかということも子供の視線でとらえていて具体的にその実感が伝わってくる。
2019/06/05
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