決定版 日本の喜劇人
決定版 日本の喜劇人 / 感想・レビュー
kokada_jnet
この本は「人生を伴にした一冊」。「日本の喜劇人」は過去に10数回は繰り返し読んでいて。「日本の喜劇人2」(「喜劇人に花束を」改題)のほうも4、5回は読んでいる。続けて読むと、「2」のほうの、異常な脅迫観念にとりつかれていた喜劇人「藤山寛美」の実像を描く章が、やはり、もっとも印象深い。小林先生以外の人には、書きたくても書けない「実像」だからね。
2021/06/08
ネギっ子gen
『日本の喜劇人』が座右の書なので、その第2部『喜劇人に花束を』との合本である本書は、プレゼント本。ずしりと重いが、その重量までが喜びに。著者は『日本の喜劇人』の「あとがき」で、<「植木等ショー」の作者の一人であり、彼らの映画の脚本の補修を手伝っているのだ。もっとも、自分が関係した“仕事”の部分では沈黙を守るのがルールだ、と、きわめて古風に考えるにせよ、もう少し熱っぽく語るべきではなかったか>。と、クレージー・キャッツをあっさり記述してしまったことを悔いているが、本書表紙は植木等! 堂々たるスーダラ姿。⇒
2021/08/07
山口透析鉄
市の図書館本で、550頁強ありますが一気に読みました。大元の本は1972年に出たものを何度か改訂しているようです。 ロッパ・エノケンあたりから大泉洋さんのお名前くらいまで出てきます。植木等・渥美清・小沢昭一・由利徹・伊東四朗・コント55号・ドリフ・森繁久弥といった面々に混じって宍戸錠さんの記事とかも印象深いです。藤山寛美さんの個別項目も力が入っていました。 巻末近くに出てくる伊東四朗・小松政夫両氏の共演は私も見ていますが、演劇作品はナマモノなので、細かいところまでは覚えていませんが、作り込まれていました。
2024/10/06
信兵衛
喜劇人一人一人の紹介・批評に留まらず、喜劇人の系譜を語った一冊。戦後日本が辿って来た喜劇人の歴史絵巻を見る観があります。関心の有無次第と思いますが、お薦めです。
2021/06/26
gtn
稀有なギャグマンだが「本質的に暗い」泉和助。典型的なモリシゲ病患者、石井均。実際は人気凋落しているのに、映画の観客動員数がそこそこあり、タイムラグが生じたクレイジー・キャッツ等、各芸人の本質は勿論、その時代の空気まで描写できるのは、今となっては著者のみであることを再確認する。
2021/08/16
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