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死んでたまるか

死んでたまるか

死んでたまるか

作家
伊東潤
出版社
新潮社
発売日
2015-02-20
ISBN
9784103318521
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死んでたまるか / 感想・レビュー

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ナイスネイチャ

図書館本。江戸幕末を幕臣として戦った大鳥圭介の話。負けて負け続けるので迫力はなかったですね。榎本武揚も勝海舟も好きになれなかったなぁ。土方歳三が逆に際立ったかな?

2015/03/15

starbro

伊東潤はコンスタントに読んでいます。大鳥圭介を主人公とした作品は、初読です。様々なコンプレックスを跳ね除けて激動の時代を生きる大鳥圭介をイキイキと描いています。しかしながら主人公の脇を固める土方歳三、榎本武揚、勝海舟らが魅力的なのはやはり大鳥圭介が負け続けたからでしょうか?大鳥圭介を書きたい作家が少ないのもわかるような気がします。

2015/04/13

B-Beat

◎幕末から明治期を、そして江戸から五稜郭までを一心不乱に駆け抜けた幕臣・大鳥圭介の一代記。面白かった。大鳥圭介については、明治新政府に対して最後まで抵抗してみせたその他の榎本武揚や土方歳三と比べてどうしても印象が薄かったが、本作にて改めてその人物像を俯瞰してみると、やはり自分は歴史上のいろいろな人物を知るのが楽しくて何かその生き方に学ぶべきものがあるように感じて、司馬作品などを貪り読んだのだなと思わず若い頃の感激がこの年にして今一度というか。土方や勝、榎本らとの会話場面も多く、よきかな、という感じ。

2015/05/08

たーぼー

勝海舟「腰抜けばかりだ。戦う気などねえ。しかしおめえさんは違う。」数百年の安堵が武士を腑抜けにしたのか?いずれ徳川はこうなる運命だったのだろうが、最後まで抵抗した男達の戦いへと駆り立てる狂熱と「もうひとつの国」に抱く理想は果てしなく美しい。世間的にさして人気があるわけでもない大鳥圭介の話を英雄譚とするのは困難なことだが不屈の人、部下思いの上司に転換して魅力を引き出そうとする狙いは成功したと思う。ただ、人気者土方歳三の描かれ方は良くも悪くも王道的。あの人はアレでいいか(笑)久々のこみ上げる幕末体験だった。

2015/05/09

キムチ

史実はかの有名な五稜郭の戦いに通じるヒーロー達の散り方。とすればスポットが当たるのは榎本や土方。黒田が関係しているのを知っていた程度。表題が大鳥の座右の銘かは最後まではっきりしなかったが、筆者曰く「史実と云うレールに忠実に走りつつ、如何に人間像を遊ばすか」はほぼぶれなかったかと思う。もっとも、行間溢れる情を楽しむ時代劇ファンには薄く感じられるかもしれないが。六方越えから始まる逃避行、まして新撰組や会津藩等の幕臣の生き残りを率いてのロードストーリー、負け負けの連続と不協和音。察するに余りある。

2015/04/05

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