花に埋もれる
花に埋もれる / 感想・レビュー
starbro
彩瀬 まるは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、フェティシュ恋愛短篇集でした。オススメは『なめらかなくぼみ』&『二十三センチの祝福』です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/331965/
2023/06/14
fwhd8325
どの作品もとても艶めかしいのだが、まとわりつく感じではなく、さらっとしている。脳を刺激するような音楽が聞こえます。とても官能的で素敵な時間です。
2023/06/26
しんたろー
初期作も含めた6作の短編集…妖しく優しいファンタジーが散りばめられ、悲哀・慕情・色気が程よいバランスで少ないページに凝縮されている。この要素がデビュー作から色濃くあったのは知らなかったので「なるほどね~」という想い。日常生活の些細な、でも大切な感情を上手に言葉にするのも彩瀬さんの真骨頂とも言えるし、詩的な響きに感じる部分を読み返すのも楽しい。『マイ、マイマイ』と『ふるえる』の「伝わらない気持ちのもどかしさ」は青春時代を振り返り、懐かしくもあった。『花に眩む』の受賞は、その後の活躍が納得できる内容に思えた。
2023/05/27
のぶ
本作には六つの短編が収められているが、どれも純文学的な雰囲気が漂って、自分には取っ付きにくかった。どの作品も女性が主人公になっていて女性の視点で、主に主人公が交際した男性との触れ合いを描いているが、どうも文章が心に響いてこない。おそらく自分の読解力の問題だろう。賞を受賞したという「花に眩む」は彩瀬さんのデビュー作だったのですね。その他の話は2020年前後に発表されたものだが、10年経過しても心理的な表現はそんなに変わっていない。彩瀬さんの本は十冊目だが、本作ほど分かりづらかったのは初めてだった。
2023/04/07
貴
愛し合うパートナーながらも、親友になる。親友は支え合い、がまん強く親切で、欠点を補い合い、真剣な話や、笑ってふざけることもある。2兆個も存在する銀河のなかには、そんな素敵な植物の星も、きっと存在している。
2023/06/20
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