やりなおし世界文学
やりなおし世界文学 / 感想・レビュー
KAZOO
世界の92の文学作品をきめ細かに紹介してくれる本です。新書などでよく読書家関連の本がありますが、それとは一線を画しているような気がします。かなり克明な解説(あるいは読書録といったほうがいいのかもしれません)で読んでいて納得したりしています。既読の本も3割方あるのですが、この文章を読むと再度読みたくなります。読みたい本が増えてしまいました。
2024/03/12
修一朗
「名前だけは知ってるけどこいつ一体どんなやつなん?」という人は自分にもたくさんいます。なのでここで紹介された本の中で興味を持ったやつを選んで読むことにします。読んだことある本の部分はちゃんと読んで,読んでなさそうでこれから読むかもしれない本のところはサッと読み。津村さんの解説は情報量が多くてしかも主人公の内面に踏み込んでいるので油断すると読んだ気になっちゃうのだ。索引はメモとったので大丈夫。積読してある奴から始めます。たぶんクロフツとディクスン・カーから。あ,その前に津村記久子本の積読本が先だな。
2022/07/18
愛玉子
津村さんが語る、92もの世界文学。まずその冊数にビビるけれど、文章が軽妙でとても読みやすいので、読んでいない作品は読みたくなるし、読んだ作品についてはそこまでおもろい話じゃなかったよ姐さん!とツッコミ入れつつ、でもそこまで言うなら…とまんまと再読したくなったり。ちょっと難しいかもしれないけれど、中学生の読み聞かせ・ブックトークで使ってみようかな。真摯に薦めたい『夜と霧』、ウケ狙いで『ドリアン・グレイの肖像』あたりなら大丈夫そう。どちらも8分ほどで読めるし、リズム感が良いので、声に出して読むのも楽しいです。
2023/10/22
まこみや
読書ガイドまたは文学案内としてふさわしい原則は?①未読の本については、これは是非読まなくちゃと読書意欲を唆るものであること。②既読の本については、テーマでも内容でも文章でもいいが、とにかくなんらかの点で新しい視点を示唆してもらいたい。曖昧模糊だった作品がくっきりとした輪郭で顕在化してくれるならば申し分がないけれど。③特に名作・古典と称されるものであれば、定評のある御高説や解説によりかかった二番煎じのものではなくて、筆者の身丈から発した自分の言葉で語ったものであってほしい。本書はこの三つの原則に適っている。
2023/02/19
がらくたどん
「やりなおし」というからには既に一度は「やっている」または「半分まではやった」位がスタートラインなのだろうな~。しかも「世界文学」だから地域が広いだけではなく時間が広い。と怖気付きながら読み始め、当然「初めまして」もあったが、とても楽しく読めた。若気の頑固で自分の時代の自分の文化で仕切って測って評するから「世界文学」はシンドかったのだとしみじみ思った。「その時そこはどんなだったの?」「へ~、今の自分はこんなだけど、案外似てるとこもあるしビックリも多いや」文学を通して世界や過去と仲良しになれるかもしれない♪
2022/09/21
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