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とうへんぼくで、ばかったれ

とうへんぼくで、ばかったれ

とうへんぼくで、ばかったれ

作家
朝倉かすみ
出版社
新潮社
発売日
2012-05-22
ISBN
9784103323419
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とうへんぼくで、ばかったれ / 感想・レビュー

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yoshida

追いかける恋愛の先にうっすらと破綻が見える。その切なさ、儚さの妙。札幌のデパートに勤務する吉田さんは、取引先のエノマタさんを好きになる。吉田さんは23歳。エノマタさんは42歳。普通なら芽生えない吉田さんの気持ち。東京に行ったエノマタさんを追い吉田さんも上京する。吉田さんの年代だからこその行動力。戸惑いながらも受け入れるエノマタさん。お互いがもう少し踏み込めば結果は変わったかも知れない。だが、エノマタさんは結局は吉田さんを受けきれなかっただろう。吉田、前田、りえぽんの会話も面白い。しんみりする読後感。良作。

2019/08/29

あつひめ

冬の寒いひと時、ほっこり温まらせてもらった。札幌出身の女の恋。どさんこの恋だと思うとすごく身近に感じて応援したくなる。そんな思いを抱きながら今回も読んだ。女の一途さと、男の優柔不断と言ったらいいのか。恋は盲目と言うが、吉田のように一生懸命になれば、結婚の高年齢化も避けられる?偶然を装った、計画的な出会い、これだって立派な恋。せっかく、手に入れても色あせて見えるようになるのは小説でなくとも実生活でも想像できる。吉田・前田・榎股・りえぽん・みっちゃん、このバラバラなようで似たような性格細胞がいい感じ。

2012/11/25

アコ

とうへんぼく=唐変木でよいのですよね。わからないままで読了後にググったけれど。冴えない40代独身男・エノマタさんに恋をした23歳の生娘・吉田さんの物語を楽しく堪能。そこまで楽しい日々ではないだろうに楽しく堪能させてくれるのが朝倉さん独特のひねくれたおもしろさだと改めておもう。ロココ&キティにはおもわず笑ってしまった。いやだよーロココ&キティ。好きになっていくにつれて「え、違う」というのは恋愛あるあるだとおもうけれど吉田さんは極端だねーほんと。脇役の存在が程よいかんじなのも◎

2013/12/17

ミーコ

吉田さんと前田さんの会話がオジサンの会話のようで好きになれず・・・ 一方的に恋をして追いかけて 付き合ってみたけどー。エノマタさんは唐変木だけど、流されただけの様な。吉田のパワーは凄い❗のには感心したけど 私には合わなかった。

2017/02/12

nyanco

朝倉かすみさんらしい作品だな~著者が若い女性層に支持されているのは、私はこんなに酷くないけど、なんとなくちょっと解る、って感じかな?一目惚れした彼のことを知りたくて、尾行したり、待ち伏せをシたり…これって中学生ぐらいの時に誰もが多少は経験したようなことなんだろうけど、それを大人がやるとストーカー?気持ちは確かに解る、知りたくて、知りたくて、会いたくて、会いたくて…そこまで膨れ上がってしまった想いで彼を追いかけて東京へ。中学生なら出来ないことを実際にできてしまうのが「大人買い」ってことなんでしょうね。続→

2012/06/19

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