0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方
0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
世の中はよく見ると、お金を使わなくてもどうにか食えたり、食う事はおろか趣味まで楽しめたりするのだが、我々はついつまらぬ事にお金を使っていたりする。明日届かなくて良いのにアマゾンプライムに入っていたり、図書館にある本を買ったり、本心では一人暮らしだから耳だけで満足なのに食パンを買ったり、百均パンツで良いのにグンゼやピーチジョンを穿いたり、徒歩圏内を車で走ったり、1枚で良いのに5枚買うと安いからといってレンタル落ちディスクを買ったり、パチンコ店の休憩コーナーのマッサージ椅子で良いのにエステに行く。止そうぜ。
2021/07/21
yomineko
何と「完全自殺マニュアル」の作者。昔は物の貸し借りは当たり前だった。ゲゲゲの女房でも背広を兄弟で貸し借りする場面があって微笑ましかった。無料で泊れるカウチサーフィン等を紹介。ヒッチハイクは怖くてやった事がないけど日本では割と大丈夫と書いてあってビックリ。ミレーの落穂拾いにみられる富の分配は中々日本には定着しない。
2023/04/16
おたま
社会制度を変えなくても、今現在いかにしたらできる限りお金を使わないで暮らしていけるのか、その実践の手立てを具体的にまとめてあります。「貰う」「共有する」「助け合う」「行政から貰う」等々の章に分けて、それぞれでできることを述べています。著者自身が直接やってみたことも多く、またホームページや施設の紹介等も豊富。私としては、特に「貰う」の中の「不用品放出市(0円ショップ)」に興味を持ったし、これならば仲間とともにすぐにでも始められそうだ。各章ごとに「レクチャー」もあり、その思想的な背景も知ることができる。
2021/08/07
おさむ
脱経済成長論者による実践&理論本。シェア・エコノミーやクラウド・ファンディング、フリマ、行政サービスの活用、ひいては自然から貰う「農業」まで具体例が豊富でした。食糧廃棄の削減はもっともで、日本でも法改正などにより利活用できるようにすべきだろう。日本が資本主義社会(必要なものは全て商品として買う)になったのは明治以降でたったの150年の歴史しかない。長い人類の歴史の中ではいまが例外なのだ。参照本の経済人類学者のカール・ポランニーや、デビット・グレーバーの本を読みたくなりました。
2020/12/19
Nobuko Hashimoto
タダでもらい受ける方法なども記載されているが、どちらかというと経済の起こり(贈与と応酬など)や仕組みについてまとめたコラム部分が印象に残った。シェアや協同の意義ばかりでなく、それに伴う人間関係の重さやマイナス面(村八分など)にも言及している。実践部分だけ読めば、すぐにでも不用品を人に譲りたくなったり、もっと節制できるよなあとか生活を省みたりする機会になる。
2018/07/20
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