KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

転がる空に雨は降らない

転がる空に雨は降らない

転がる空に雨は降らない

作家
小野寺史宜
出版社
新潮社
発売日
2012-07-01
ISBN
9784103325413
amazonで購入する

転がる空に雨は降らない / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いつでも母さん

「車の運転は気をつけて。」これは何度でも云っていい言葉です。親子の繋がりを何度も繰り返し訴えてくる。けれど押し付けてはいない。キーは『サッカー』被害者の父と残された加害者の息子。関係者それぞれが苦しんで這い上がる様子が胸を打つ。もっと沢山の人に読まれてもいいのではないだろうか?ただ、タイトルは改題されたようだが、ちょっとどうなの?って感じがした。読後感は良い。とても良い。

2018/05/15

おしゃべりメガネ

冒頭の展開から、小野寺さんらしくないシリアスなスタートとなり、不安になりましたが、中盤からはさすが小野寺さんらしく、しっかりと涙腺を緩めてくれました。サッカーが中心となり、物語が展開していくので、サッカーに興味や関心があるともっと楽しめたかなと思います。不慮の事故で息子を亡くしたプロサッカー選手「灰沢」と、事故に関わった父を持つ「砂田」の二人を軸に家族の大切さやサッカーの素晴らしさを温かく綴っています。一番ステキだったのは「砂田」の同級生「青海」ちゃんで、本当に天使のような素晴らしいキャラで最高でした。

2019/12/07

モルク

小学生の息子はサッカーボールを追って車道に飛び出す。そこへ運悪く一台の車が…。息子を亡くしたプロサッカー選手ゴールキーパーの灰沢と、その事故の加害者の息子カノヤ。カノヤもプロサッカー選手を目指していた。お互いに絶望を味わい苦しみ続けていた。そして灰沢のチームの優勝のかかった最終戦。それまでベンチ外だった灰沢にも出番がまわってくる。そして新進気鋭な新人として頭角を現し始めたカノヤも同じピッチに立っていた。ラストに希望が見えて爽やか。カノヤとシュウト少年との交流、その食事シーンでの涙にもらい泣き。

2021/03/23

ユザキ部長

人と人が交わり何処かまた違う場所で別の角度から再び交わる。運命なのか宿命か神様しかわからないけど何時だって皆一生懸命。息子に蹴ったボールの力加減も足先で防いだPKだって紙一重。だから明日は明るい。

2019/08/21

ゆみねこ

初読みの作家さん。交通事故で息子を亡くしたプロサッカー選手と加害者となった男の一人息子のサッカー少年。サッカーが主題ではあるけれど、交通事故が被害者・加害者双方の家庭を壊し、人生をも変えて行く悲劇だということを痛感。二人の試合後のシーンが良かった。車の運転、私も気をつけたいとあらためて思った。これは良いお話、好きです。もっと多くの人に読んで欲しいので、編集して登録しました。

2012/10/13

感想・レビューをもっと見る