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今夜

今夜

今夜

作家
小野寺史宜
出版社
新潮社
発売日
2020-11-26
ISBN
9784103325444
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今夜 / 感想・レビュー

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ウッディ

犯罪の片棒を担がせられそうになったプロボクサー、料金を余分にもらってしまった女性タクシードライバー、反りの合わない上司のストレスで酒におぼれる警察官、夫からひどい仕打ちを受け、憧れの先輩に心が動く女性教師、そんな4人が交錯する一夜、善良な人たちの心に魔が差した時、彼らの 瞳に月は映っていない。小野寺さんらしくない、ダークな テイストの連作短編集でした。とは言え、独特のリズムある 文体でサクサク読めてしまう一冊でした。どんなに暗い夜にも、それに続く朝がやってくると思わせる、ラストに希望がありました。

2021/03/27

fwhd8325

4つの4人の物語は、何だか後味の悪いものでした。それでも、この物語は必ずしもいいことばかりであるはずがない人生に現実感を持たせてくれます。これまで、人の善意が前面に感じられた小野寺さんの作品の中で、異色とも言えるのかもしれません。ラスト4人の今夜が語られるとき、月はどんな形をしていて、どんな色で輝いていたか、きっと、自分が見たかった月を思い浮かべるに違いないと思います。

2021/04/14

ムーミン

やっぱり読みやすい小野寺作品。ただ今回はいつもとは……、と思って読んでいましたが、最後にきてうるっときてしまいました。

2021/01/15

Makoto Yamamoto

どの作品でも優しく人を視ている著者のチョット新しいアプローチ。 夜が影響するのだろうか、優しい人達にも魔がさすことがあるのだろう、ボクサー、タクジョ(女性タクシー運転手)、警官、先生たちが思いと違った方向へ。締めでは布石をシッカリまとめてくれた。 さすが、小野寺ワールド。

2021/08/26

kotetsupatapata

星★★★★☆ いつものほんわかした小野寺さんの作品と異なり、かなりダークな内容でした。 善悪のボーダーラインに立つ登場人物を、闇に乗じて悪魔が一線を越えさせようと手ぐすねひいて待っている。 まあ実際に一線を越えたのは警官の澄哉だけでしたけど、、 誰にでも起こりうることだけに、尚更後味の苦い読書になりそうでしたが、最後の章で各々に夜明けが訪れ、細やかだけどありふれた日常がやってくる。 裏表紙の三日月はそんな意味かな?と小生は感じました。 それにしても澄哉はクソだな💢 奈苗も別れた方がいいんじゃない?

2021/01/29

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