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母性

母性

母性

作家
湊かなえ
出版社
新潮社
発売日
2012-10-31
ISBN
9784103329114
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母性 / 感想・レビュー

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ミカママ

うーん、ラストまで読んでもまだわかんなかった。ていうか、もっと「あら~びっくり~」というオチを期待してたんだけど。今ネットでネタバレサイト読んで、作中の妊娠中の女性教師がアレだってことだけはわかったけど。これってイヤミスなんじゃなくて、単なる母性についてのフィクションだったのかしら。しかし、こんな母親に育てられた娘はかわいそうだね。言い古された言葉だけど、子どもは親を選べないものね。(って、うちの子どもたちも言ってるぞ、きっと!笑)

2015/08/24

にいにい

久々の湊かなえさん。「母性」が難しいテーマだと再認識した。母と娘の関係、愛し方。「愛能う限り」という誤魔化しではなく、見返りを求めない自然に発生する愛の有無。それぞれの家庭で「美しい家」は望まれる。しかし、それらは、エゴや見栄、勇気のなさ、面倒を嫌うことで呆気なく消える。育った環境、親のあり方、兄弟姉妹の有無が複雑に絡む。個人の思いや覚悟で回避出来ない辛さや切なさ。この作品で、改めて考えさせられる機会を得た気がする。「美しい家」の築き方。

2014/06/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

湊さんらしい世界感。重度のマザコンが悲劇にまっしぐらって感じでした。

2013/08/21

風眠

機能不全家族をテーマに、母の手記と娘の回想とが交互に語られていく物語。「美しい家を作りたい」自分が理想とする形に、娘や夫を縛り付け支配していく母親。愛という名のモラルハラスメント。「子供なんてまた産めるじゃない」という母親の言葉が悲しすぎて、とてもショックだったけれど、その言葉こそがこの物語の核になっているようにも感じる。ラスト近くになって、娘が「私の名前は清佳というんだった」と自覚したシーンは、娘の健気さに思わず抱きしめてあげたくなった。母と娘の関係を通して、アイデンティティについて考えさせられる物語。

2012/12/19

hiro

湊作品11冊目。今回は冒頭の「私は愛能限り、娘を大切に育ててきました」という聞いたことのない言葉に違和感を感じた。そして、ルミ子と清佳の名前がまったく出てこないのに途中で気付き、さらに違和感を感じた。読むまでは『母性』という標題から『八日目の蝉』を思い浮かべていたが、実際読んでみると、親離れできないルミ子から、『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』の母を殺したチエミをことを思い出した。『八日目の蝉』でも母性とは何かと考えさせられたが、今回も改めて母性について考えさせられる作品だった。しかし、湊作品の男たちは・・・

2013/03/16

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