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豆の上で眠る

豆の上で眠る

豆の上で眠る

作家
湊かなえ
出版社
新潮社
発売日
2014-03-28
ISBN
9784103329121
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豆の上で眠る / 感想・レビュー

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風眠

グリム童話の『えんどう豆の上に寝たおひめさま』の引用が繰り返される物語。何となく何かが変という「違和感」を伝えたかったのだろう。主人公の結衣子が小学一年生のとき、姉の万佑子が行方不明になり、二年後、戻ってくる。これは本当に姉なのか?と疑いながらも、二年も経てばいろいろと印象も変わるだろうと自分を納得させる。豆の上に寝たお姫様のように、小さな違和感を押し込めて大人になった結衣子。ついに真相を知ったとき、自分の内側がガラガラと崩れ落ちるような衝撃だったろう。今目の前にあることは「本当」なのか?じゃ自分は・・?

2014/07/04

にいにい

湊かなえさんの心の裏側にネチャっとへばりつくイヤらしさがある作品。少し有り得ない展開かな?でも読みやすく、最後の「本ものとは何」という問いは、凄い!親子、姉妹の絆って、血?、思い出?付きまとう違和感の呪縛。信じれない辛さ、人の噂や顔色を伺う苦しみ、大切なものって何?改めていろいろ考えさせられた一冊。小学三年生の理解力、五年生の演技が見事すぎる。両親が事実を知った時点で家族での情報共有が、こんなややこしい悩みを消せた唯一の方法じゃないかな?湊さんの思惑どおり、登場人物皆、モヤモヤで救われない。

2014/11/03

ダイ@2019.11.2~一時休止

途中で結末が予想できてしまって、どうか予想が外れますようにと思う方に一直線でした。

2014/05/17

ナイスネイチャ

図書館本。面白かった!途中のゾクゾクする感じも然り、最後の結末のモヤモヤ感。ホンモノって?湊かなえさんのイヤミス全快な作品でした。

2014/09/20

hiro

湊作品15冊目。単行本のコンプリートを継続。まず今までの湊作品の題名のつけ方とは違う『豆の上で眠る』という題名に興味をおぼえた。アンデルセンの童話『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』からとったこの題名は、この作品の内容にピッタリだった。イヤミスとしては軽めの作品だっだが、面白かった。前半は行方不明になった万祐子が戻ってくるのかということに、後半は万祐子が帰ってきたあとの妹結衣子の違和感に引きづられ、特に二転三転する終盤は一気に読んだ。映像化されることの多い湊作品だが、この作品は映像化しにくい作品だと思う。

2014/04/26

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