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何様

何様

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作家
朝井リョウ
出版社
新潮社
発売日
2016-08-31
ISBN
9784103330622
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何様 / 感想・レビュー

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starbro

朝井リョウは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本作は、『何者』の文庫化、映画公開に合わせて出版された二番煎じの寄せ集め短編集です。直木賞受賞作『何者』に比べると、当然ながらインパクトに欠けますが、佳作は多いと思います。オススメは「水曜日の南階段はきれい」と表題作の「何様」です。やっぱり青春は良いですネ。

2016/09/27

まちゃ

映画化された「何者」のアナザーストーリー集ですが、「何者」を読んでからだいぶ経ったので、登場人物のことはすっかり忘れていました。それでも十分に楽しめました。さすが朝井リョウさん、現代を生きる若者の心の揺れや不安といったものの描写が素晴らしかったです。お気に入りは、『水曜日の南階段はきれい』。荻島夕子さんから神谷光太郎への文集のメッセージが切なく爽やかで心地良かったです。

2017/01/29

Nobu A

朝井リョウ著書2冊目。16年刊行。「武道館」以来約8年振り。好みはさておき、前書ではそこまで感じなかったが、改めて朝井本を読み、心の機微の描写に舌を巻く。特に異性。思わず家族構成が気になりググってみた。回答は見つからなかったが、高校時代はバレーに打ち込み体育会系ぽかったような。物語構成も例えば「指の腹が痛い。汗で滑りそうになるピックを、もう一度ぎゅっと掴む」と唐突にミクロ視点で始まる。定石の全体像を示すマクロ視点からではなく。時折中盤でもこの手法が取られ徐々に全体像を映し出す。他の作家とは一線を画す。

2024/03/24

hiro

『何者』のアナザーストーリー短編集。『何者』は朝井作品の中では正直あまり記憶に残っていない作品なので、今回再登場した登場人物が頭の中でつながらなかった。アンソロジーで二編既読だが、『水曜日の南階段はきれい』は印象に残っていた作品だったので、再読しても変わらず好きな作品だ。最後の『何様』は、『何者』の正反対、採用担当者の悩みが興味深かった。全体的に朝井さんらしい短編集で、高校生・女性を描写がうまく、「これまで全身に均等に分布されていたはずの血液に、斑が生まれ始めるのがわかる」等の表現もおもしろい作品だった。

2016/10/16

ダイ@2019.11.2~一時休止

何者の続編?。就活前後?の短編集。朝井さんらしい感じで中でも水曜日の南階段がきれいが一番よかった。

2016/09/21

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