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ニュータウンは黄昏れて

ニュータウンは黄昏れて

ニュータウンは黄昏れて

作家
垣谷美雨
出版社
新潮社
発売日
2013-01-01
ISBN
9784103333715
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ニュータウンは黄昏れて / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

いつもながらプロットの運びは実に軽快。しかも、なかなかにいいところを衝いている。これまた、いつものことなのだが。物語は琴里、三起子、朋美の三人を巡って展開するが、中軸を成すのは琴里であり、その母親の頼子。日本の住宅問題、および持てる者と持たざる者の格差がそれぞれ切実に問われつつ、しかし小説は面白おかしく進行してゆく。苦笑いとペーソスの世界である。その意味では重松清の小説に似ているかもしれない。最終的には頼子を含めると4者4様の結末を迎えるのだが、私なら朋美のそれがいいかな。なんといっても、ロンドンの…。

2023/09/20

ダイ@2019.11.2~一時休止

ニュータウンに住む母娘に巻き起こる問題。両者ともにそんな解決法に持っていくかぁとちょっとビックリ。

2016/02/09

Yunemo

いろんな意味での実感が伴って読了。バブルの後遺症といえばいいのか、住宅ローン、教育ローンの返済に追われる日々、資産というものをどういう様に考えればいいのか、人との接し方、女同士の友達関係、ただ一家の大黒柱である主人の話がないところにちょっととまどい。要は女性の視点で問題解決を図るということが主題。お金があれば一番。けれど、何を言っても、やはり一本筋の通った生き方に優るものはない。これでいいんだよね、と、いつも問いかけながらの人生。この生き方でいいんです。けっして、負け惜しみではありません。

2013/01/26

barabara

好きな作家さんの新刊は嬉しい。さびれた団地群のニュータウンに住む、負け組?一家の妻の小市民ながらの立ち回りがしみじみ可笑しい。一番損をしたこういう世代もいるんだなぁ…、理不尽で誰に吠えていいか分からない運命の中、それでも文句を言わず、黙々と働く妻は日本人に有りがちな姿で誰もが反感を覚えることはないはず。娘はもう少しうまくやるかと…(笑)最後はハズレくじを引いたかと思われた友人、自分の環境を打破する最短の道を見つけた漁夫の利というか、何というか…。セレブぶりを見てモヤモヤする女二人にもスッキリ共感(笑)完

2013/03/12

パフちゃん@かのん変更

ニュータウンがオールドタウンとなり廃墟化しているという番組を見たことがあります。住人とともに住居も老朽化するのだから仕方のないことですが、バブル期に高額で買ってバブルがはじけたら資産価値が下がり苦労している人も多いと思います。黛のような人、どうなんだろう。凄い資産家でイケメンだけど学歴に劣等感を持ち、プライドが高く粘着質の人。難しいですね。朋美はいいとこどりで満足しているようだけど、黛は可哀そう。好きなキャラは祖母の与志江と雪子ですね。

2014/05/09

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