日高
日高 / 感想・レビュー
yamakujira
冬山で雪洞での露営中に雪崩に埋められた6人の大学生パーティー。ただひとり生き残ったリーダーの昇が、雪に閉じこめられて凍死するまでの4日間をえがいた小説なんだけれど、どうも釈然としない。脱出にあがくよりも、妄想、それも全員無事に脱出した未来ばかり夢見るなんてあり得ないと思うし、多くのページを費やす夢の内容も陳腐で腹立たしい。安堵、恐怖、絶望、人間的な情動が感じられないのは、死への苦しみを薄くする作者の狙いだとしても、実際の「雪の遺書」には死を覚悟しながらも無念が滲み出ているのになぁ。 (★★☆☆☆)
2017/10/17
ヒラP@ehon.gohon
雪崩に巻き込まれて死を待つ青年。現実と幻想が入り乱れて、何が本当か解らなくなりました。当事者感覚の臨場感でしょうか。
2015/05/29
hihiyama
この本は、1965年の札内川十の沢大雪崩で亡くなった6人パーティー遭難事件を題材にした、フィクションである。カムエク、エサオマントッタベツ岳や幌尻岳が出てくる。山で死んではならないのだ。
2016/02/16
としき
タイトルからして厳しい冬山登山物語かと思いきや、現実なのか?妄想なのか?よくわからない本だった。
2013/10/01
たっちゃん
立松さんの本は好きで、特に仏教本はほとんど読んでいると思う。今まで手が出なかった小説初チャレンジだ。自然に対する美しい表現が秀逸。
2013/05/29
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