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ホメロスを楽しむために

ホメロスを楽しむために

ホメロスを楽しむために

作家
阿刀田高
出版社
新潮社
発売日
1997-04-01
ISBN
9784103343189
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ホメロスを楽しむために / 感想・レビュー

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杜のカラス

阿刀田高、かなり以前から耳にする作家である。なんか雑誌、それも危ない週刊誌、私の考え方が硬直し過ぎて、一般的ではにのは承知で上うえで、この本を敢えて読んだ。わかりやすい。一般的に生じる疑問を問いかけ、自然な形で回答も出している。ギリシアの神話、それ以前の地域の神話も加え、ギリシア神話や周辺の歴史をも加味して、ホメロスを小説、随筆にしている。ギリシア神話も読みだすと、幅広くなり、面白い。まだほかに読みたい本がたくさんあるので、今回は、これで終わった。興味と関心を拡げてくれた。いまトルコが面白い。

2022/10/07

ホメロスの作品の物語的面白さを抽出したエッセイ。「イリアス」「オデュッセイア」のストーリーが非常に分かりやすくまとめられている。原典が持つ(であろう)芸術性・重厚感は流石に味わえないけれど、著者独特のユーモラスな文が楽しい。大作の全体像を手っ取り早くを掴みたい人にオススメしたい。

2015/02/09

寧々子

――挑みかかるような青さだ――キオス島にある砦の丘から、エーゲ海を眺めた阿刀田高は想う。冒頭部分におけるこの言葉を見た瞬間から、揺るぎない信頼を彼に寄せた。イリアス本編では触れられなかった“事の起こり”に触れ、疑問をすっきり解決してくれたことに感謝。叙事詩で伝えられたイリアスは、ようするに平家物語のようなものかなと思っていたけれど、実際語り部であるホメロスも琵琶法師同様盲目であったとのこと。それから、アプロディテ=ヴィーナス、ハデス=プルートなんですね。自分の無知が恥ずかしい。やっぱりギリシャ神話読もう。

2009/08/01

ゆき

ホメロス作と言われているイリアスやオデュッセイアを現地を旅した感想と共に軽快に紹介。【内容抜粋】人が生まれ、人が死んでいく。叙事詩の英雄たちのように華やかではないけれど、この広大な歴史の中では英雄の輝きだって高が知れている。どんなに小さな自分であっても自らの生き方を求めて執拗に悩み、必死に生きていくよりほかにない。その点では、だれもが英雄なのだ。

2015/06/23

かー

「イリアス」「オデュッセイア」の流れの紹介に著者の旅行記や雑感を付け加えたエッセイ集。『ギリシア神話を知っていますか』が合わなかったのでそれほど期待せずに読み始めたけれども、こちらは面白かった!見返しの地図もいい感じ。

2012/11/22

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