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罪の終わり

罪の終わり

罪の終わり

作家
東山彰良
出版社
新潮社
発売日
2016-05-20
ISBN
9784103346524
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罪の終わり / 感想・レビュー

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starbro

東山彰良、3作目です。直木賞を受賞して多少エンタメ路線に走るかなと思っていたら、ブラックライダーの系譜のカルト的作品です。本作は、SFカニバリズム救世主小説でした。個人的には嫌いではないですが、このままではマニア向けの売れない作家になってしまうのではないでしょうか?直木賞受賞第一作の割に話題になっていない訳です。

2016/06/11

紫 綺

新聞紹介の一冊。小惑星インパクト、核ミサイル処置、世界終末、キリスト、黒騎士、食人、VB義眼、贖罪・・・。私には合わなかった。最後まで読んでも得るものが無かった。

2016/10/16

雪風のねこ@(=´ω`=)

初読。独特な文章の表現は読んでいて病みつきになる。VB等の未来技術をさり気なく織り込む手法は地球連邦の興亡/佐藤大輔著を思い出した。人は罪を犯す事無く生きて行くのは不可能だ。そうであるからこそ同時に許されたがっている。神はそうやって生まれてくるのだ。"湖面を歩く"という表現は神格化などではなく、自らの罪の対極に位置する願望に近い物なのだろう。だから罪を認めその責任として他者を救うと言う行動は、全く人道的なのだ。だが環境が違えばその行為すら誤解を生む。善悪の基準点が違うからだ。カールをユダだと揶揄した様に。

2016/07/24

優希

中央公論文芸賞受賞作。宗教的なキーワードがありつつも、宗教小説ではなく、近未来を舞台にしたディストア小説でした。食人として創られた神となり、青春を秘密にしていることで汚れない魂が恐ろしくすら見えます。神の伝記であり、危険なる青春とも取れる物語。どことなく翻訳モノを読んでいるような感覚にならずにいられませんでした。

2017/12/12

修一朗

「神は罪によってこの世の罪を浄化しようとしている」,小惑星衝突によって生じた人を食らう終末世界に登場した救世主ナサニエル・ヘイレンの短い生涯をたどる物語… おぉ東山版黙示録だ,と思って読んでいったけど,VB義眼にマカロニウェスタンなアクション…って遊びすぎじゃね、と興ざめで自分には合わなかった。バイクエンジンと3本足のカールハインツは良かったんだけどな。ブラックライダーの前日譚という位置付けとのこと,ブラックライダーもこんな感じなのかしら。

2016/06/28

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