英雄の条件
英雄の条件 / 感想・レビュー
utinopoti27
MLBで過去のドーピング疑惑が持ち上がり、元大物日本人メジャーリーガー津久見にも疑いの目が向けられます。かって奇跡と絶賛された彼の活躍は、薬の力によるものだったのか?代理人や球団をも巻き込む一大スキャンダルの行方は・・。プロスポーツと薬物の関係は、残念ながら現在に至っても拭いきれない闇のまま。自らを破滅に導く薬物に、なぜ手を出してしまうのか、フィクションとはいえ、作者の提示する構図は実に生々しい。生活が懸かれば綺麗ごとですまない部分はあるにせよ、せめてファンには夢と英雄の矜持を見せてほしいものです。
2018/08/17
ダイ@2019.11.2~一時休止
ドーピングがテーマ。記者・代理人・選手ともに悪い人?だらけですが、真相を解明したい方が頑張りましたなぁ。
2017/11/19
ゆみねこ
メジャー球団のチームドクターの家を取り壊し中に、1冊のノートが発見され、著名な選手たちの名が。ドーピングを疑われた選手たちの真実を追うミステリー。強くなりたい、勝ちたいという思いと、身体に害を成すドーピング。面白かったです!津久見選手と奥さん、素敵でした!
2016/10/04
ナミのママ
スポーツと記者、この作家さんの王道的ストーリーです。表紙の生々しい注射針が覚醒剤で捕まった大物元プロ野球選手を思いだし、開催中のオリンピックでのドーピング騒動と重なります。ドーピングが行われたのか?という内容ですが、読んで思ったのは、プロ選手とは孤独で、強い精神力が必要なのだなということ。結果を出さなければならない中、肉体は傷み、衰えていく。若い選手はどんどん入ってくる。華やかなのはほんの一握り、一時期。ドーピングを肯定はしないが、すがりたくなる気持ちも否定できない自分がいます。
2016/08/20
むぎじる
著名なスポーツドクターの屋敷跡地から、扉ページに<2005>と書かれたノートが発見される。その中には、メジャーリーグ「ブルックス」の選手の名前と数字が書かれていた。それが発端になり選手のドーピング疑惑が浮上する。ブルックスが優勝した2005年は公正なものだったのか?ジャーナリストの安達が事件を追うことになった。事件の追求と公表の有無を問われるジャーナリスト。精神的にも肉体的にも、常にギリギリの状態で闘い続けていく選手側。そして選手をマネジメントする会社の思惑。最後までドキドキしながら読み進められた。
2017/02/27
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