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あの夏の正解

あの夏の正解

あの夏の正解

作家
早見和真
出版社
新潮社
発売日
2021-03-17
ISBN
9784103361534
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あの夏の正解 / 感想・レビュー

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starbro

早見 和真は、新作中心に読んでいる作家です。2021年本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネート作ということで読みました(既読4/6)著者のノンフィクションは、初読です。著者の高校野球愛が感じられる作品でした。本書はこれで好いですが、プロ野球が開催されているにも関わらず、高校球児の夢を奪った安易で無能な大人たちの責任を追及しても良かったのではないでしょうか?著者が桐蔭学園で甲子園を目指す高校球児だったとは思いませんでした。また高橋由伸を見てプロを諦めたとは知りませんでした。

2021/12/23

いつでも母さん

いつか…いつか「あの夏」の答えを聞かせてほしい。ここでは済美と星陵を取り上げているが、日本中の高校球児と保護者、指導者や関係者だけじゃなく2020年、コロナ禍に翻弄された全ての人に届くだろう。何度も泣けてしまった。正解はそれぞれ違うかもしれないが、それでいい。それが好い。レギュラーとレギュラー外、どうしたって口に出来ない思いもあるよね。大会があっても無くても『甲子園』は常にそこにあった。誰の胸にもきっと自分だけの『甲子園』があるといいな。早見さん、良かったです。

2021/04/06

ウッディ

コロナのためにセンバツに続いて夏の全国大会までもが中止になってしまった高校野球。甲子園という目標を失った愛媛の済美高校と石川の星稜高校の特別な夏を追いかけたドキュメント。コロナ禍によって突然奪われてしまった夢と球児たちがどのように折合いをつけたのか、そして彼らにどのような声をかけるのが良かったか悩む監督、名門高校の野球部に入りながら、ベンチ入りもできなかった自らの高校時代を重ねながら、優しく深く球児の心に切り込んだ一冊。物わかりの良すぎる彼らの言葉は、若者らしい強がりで、自らを支える言葉であった気がする。

2021/09/19

けんとまん1007

2020年の高校野球。改めて甲子園の存在の大きさ・意味を考える。早見さん自身の経験の上に、二つのチームへの取材が重なり、意味合いが深まる。球児だけでなく、監督、関係者も、その心境は推し量ることすらできそうにない。答えはあるようでないのかもと思う。5年後、10年後にどう思うかかもしれない。しかし、そんな中、お隣石川県の星稜の内山選手の核の違いが際立つ。地元富山県出身でもあるので、身近に感じることもあるし、プロになるくらいだから、やはり違うのだと。

2021/12/27

美紀ちゃん

ドキュメント。 大会の常連校、済美・星稜の2校をインタビュー取材した形式だが、泣ける。 高校野球は、それだけで青春の塊で、泣けるドラマがたくさんある。 ましてや、オリンピックを含めあらゆるものが中止になった2020年。 高校球児の想い、悩んだこと、乗り越えたもの、、、。 泣ける。

2021/06/24

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