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れもん、うむもん! ―そして、ママになる―

れもん、うむもん! ―そして、ママになる―

れもん、うむもん! ―そして、ママになる―

作家
はるな檸檬
出版社
新潮社
発売日
2016-03-28
ISBN
9784103365129
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れもん、うむもん! ―そして、ママになる― / 感想・レビュー

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mukimi

妊娠出産育児の大変さに関して切迫感を持って知ろうとしてこなかった、自分が妊娠するまで。産婦人科医の私ですらこうなのだから女性を産む機械みたいに発言した政治家を責められない。本書は、母は皆経験しているとはいえ個人差が大きい故誰かに理解してもらうことの難しい個人的体験を、私のこと?てくらい分かりやすく共有してくれる。妊婦を特別なステージにいる女神と思っていたが実際のところ、30幾年お世話になってるこの生身の体の延長上に新生命がやってきた訳で、この体と人生でひと1人を迎えるのだ。記録をしっかり残しておこう。

2023/10/07

Kumiko

先日、2歳の甥っ子を半日ほど預かる機会があった。とてもいい子で大人しくしていたし困ることなど何一つなかったけれど、この時期の育児を通り過ぎたことにしてしまっていた私はものすごく疲れて、迎えに来た母親に連れられて甥っ子が帰った瞬間、床に突っ伏してしまったのだった。本書はそれより前の、出産前と産後すぐの育児を描いたお話。忘れていた辛さや苦しさ、何よりどうにもならない孤独感をリアルに思い出した。育児には教科書はないと今なら大声で言えるけど、ママになりたてホヤホヤだった私はそれすら分からなかったなあ。良書。

2019/07/30

るぴん

妊娠、出産を描いたコミックエッセイは多々あれど、こんなに精神的に壮絶なのはあまりないかもしれない。まさにマタニティブルー漫画。これを読んで妊娠・出産が怖くなる人もいるだろうし、救われる人もいるだろう。妊娠も出産も育児も千差万別。1人1人違うし正解もないから、辛いと思うことも人それぞれなんだよね…。これは男性、特にこれからお父さんになる人に是非読んでもらいたい!

2023/05/01

朝比奈さん

名作ZUCCA×ZUCAの作者さんの出産育児本とあれば読まないわけにはいきません。っていう選書動機だったのだけれど、とっても良書でした。この本、世にもっと広まって欲しい。出産も育児も命懸けの人生変えちゃうイベントなわけで。HAPPYだけな訳あるかぁー!すーーーごく!大変じゃん!!と素直に描かれています。何より「妊娠や育児が大変でしんどいのはあなただけじゃないし、それが普通。幸せ一杯って思えなくても、ちゃんと貴方は母親だから大丈夫」っていう視点が素晴らしい。そしてやはり随所に散りばめられたヅカネタ。素敵。

2017/06/27

還暦院erk

定価購入、一気に読了。帝王切開後の生命値下がり具合とか、麻酔副作用による頭痛とか、リアルに思い出して胸がえぐられた。かつてわたしが一番苦しんだ術後の傷の痛みについては檸檬さんはあまり触れてないが、これから帝切という人への配慮からかな(個人差病院差も大きいし…でも「自然分娩より切った方が楽」は絶対無い!←周りの身内が無知って多い)。産後の手伝いに来た実母と大喧嘩…わたしもやったよ…。妊娠出産産褥は病気じゃないけれど、辛い人は本当に辛い。これを大いに伝え広めることは子供を大切にする社会の基礎作りだと思う。

2016/06/20

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