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マル合の下僕

マル合の下僕

マル合の下僕

作家
高殿円
出版社
新潮社
発売日
2014-10-22
ISBN
9784103365914
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マル合の下僕 / 感想・レビュー

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takaC

面白かったけど、現実っぽくなかった。わざとかな?

2017/01/08

風眠

学歴最高、収入最低の私大非常勤講師の貴宣。養育放棄した姉の息子(小学五年生)を養っている。この甥っ子・誉、家事は完璧、勉強も運動もできるスーパー小学生。だけど色んなこと我慢して、明るく振る舞ってるのが健気だ。そして貴宣もそれはよく分かっているのだけれど、収入が・・・。そんな二人の座右の銘は「長いものには積極的に巻かれにいけ」。貧乏でも、明るく腹黒く突き進んでいく二人は最強ペア。貴宣が心の中でちょいちょい毒づいてるのが面白くて、でも何だか痛快で。家族の絆と、大学派閥の裏側と、笑えてじんわりな物語。

2014/12/05

むう

全然しらなかった! 大学の研究者たちの魑魅魍魎なヒエラルキー、その最下層で足掻きもがく主人公は独身男30歳、ネグレクトされた甥っ子・誉を極薄給で扶養するイケてない臨時講師。しかしその甥がスーパー小学6年生、超質素でつましいながらも微笑ましい2人の生活をとりまくバイプレーヤーたちのトンデモな人物造型が楽しかったです^^ 特に薬膳(!) はらはらしながら読破しましたが、エンディングがちょっと尻切れトンボな気もしますけど(笑)。あいかわらず、丁寧に書き連ねる高殿円さん、今回も面白かったですよ☆彡

2017/01/08

ユメ

象牙の塔の最下層で同僚を蹴り落とし、「マル合」に気に入られて這い上がろうとする非常勤講師・貴宣。学内政治を滑稽に描くストーリーは、筒井康隆『文学部唯野教授』を思い出させる。それでいて朗らかさを持っているのは、貴宣と同居している小学生の甥っ子・誉の存在ゆえだろう。世慣れしていて賢い彼の言動はコミカルさに明るく拍車をかけていて、かつ時に抱きしめてあげたくなるような愛しさを見せる。前半はくすくす笑いながら読み進めていたが、後半はいい意味で裏切られた。人生の喜怒哀楽がぎゅっと詰まっている小説。最後の2行がよい。

2015/01/30

ゆみねこ

とある大学の非常勤講師、週に9コマの講義を受け持ちマル合と呼ばれる教員に気に入られるために、必死の働きをする。未知の世界を垣間見せてくれるお仕事小説であり、愛すべき甥っ子誉くんが素敵!中々面白かったです。薬膳先生から、目が離せません(笑)

2015/02/07

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