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あしたの官僚

あしたの官僚

あしたの官僚

作家
周木律
出版社
新潮社
発売日
2021-03-17
ISBN
9784103369936
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あしたの官僚 / 感想・レビュー

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ナミのママ

初読みの作家さん。主人公は厚労省キャリア技官の青年・松瀬、30歳。この仕事を選んだきっかけが『官僚たちの夏』を読んで憧れたというのが面白い。実は私もあの本を読んで男性に生まれたかった!と思ったから(当時)。若手官僚の仕事はめちゃくちゃキツい。作品の中の松瀬も、潰れないか?大丈夫か?と心配になるほど働く。思考が麻痺するほど働く。ささいだと思われた苦情から始まり国会審議まで、息つくまもなく進んでいく。やっぱり私は一生懸命・がむしゃらの主人公作品が好きだなぁ、面白かった。

2021/05/02

あっ!chan

これを読みはじめれば、絶対に国家公務員になりたいとは思わないはず…くらい超ブラックな世界、民間組織でもクリーンとは言わないけど、まだまだましだ。後半はまぁ小説だからできすぎ感マックスだが、それより主人公が公務員を目指すきっかけになったという「官僚たちの夏」には何が?のほうが気になるなぁ〜。ただどんな仕事もどんなに優秀でも、ひとりだけでは何にもできない。だからこそ組織の力と「人間力」が必要になる…これは間違いない!

2022/05/06

薦渕雅春

官僚の仕事を描いた作品。厚生労働省キャリア技官の 松瀬 尊、30歳。『官僚たちの夏』に憧れ、念願の官僚となるも、その実態は深夜残業は当たり前、まさにブラック企業顔負け。200ページを過ぎる辺りまで、1人の若き官僚が潰れて終わるのか、と。しかし、故郷で旧友と会え、戻って来た松瀬に上司が「金や褒美、メリットや地位、有形のものがあればもちろん、人は『動くかもしれない』けれど、本質的には、熱意のような無形のようなものによって、人は『動いてしまう』ものなんだ。熱意は、人間力と言い換えてもいいものなのかもしれないな」

2021/08/15

Yunemo

この著者初読み。官僚とは、という命題を解き明かしてくのかな、との想いで読み始め。ちょっと意味合いが違ったけど楽しめました。外から見た官僚の理想と現実、どんな職種でも同じかも、なんて改めて感じて。「官僚たちの夏」ずいぶん昔に読んだ記憶があるけれど、当時と今ってどうなんだろうね。日本国家のため、という大命題って今も生きているんだろうか。とにかく地道な作業の積み重ね、引き上げてくれる上役の存在、一見ブラック企業の最たるもの、セクショナリズムの2面性、いろんな要素を含み、組織、政策、国家、を垣間見させてくれます。

2021/04/29

かおり

読んでいるだけでも疲れます。でも、すぐに影響されるので、「官僚やるよ!」と思ってしまった。なれないけど。休みもなくて寝てなくて、これで体を壊さないなんて無理だろ、と思ったけど、ものすごく羨ましい。

2021/08/11

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