男どき女どき
男どき女どき / 感想・レビュー
あいくん
☆☆☆短編小説が6編とエッセイ19編が収められています。時代は1975年から1980年頃です。停年の心配をするとか、停年後の勤め口など停年の不安が感じられます。退職金や年金が十分あればそんな心配はいらないわけです。停年を迎えてもまだ働けるほど元気だということでもあります。女性が三年勤めて24歳で結婚するというのはこのころは一般的だったと思います。退職した後、手続きが残っていてまた出ていくのはきまり悪いものです。新婚旅行は新幹線で志摩に行くというのも時代です。もう少し前には宮崎が新婚旅行のメッカでした。
2018/02/14
Hiroki
志木図書館 気になっているが手にする勇気を持てないでいた人。タイトルは世阿弥の風姿花伝から持ってきたもので、オイラ的には盛衰とか寄せる波&引く波、リズムのようなことをイメージした。複雑に絡まる大切な諸事を、とても分かり易く平易な文体でサラリと書いておられる。このサラリが曲者で核心を読み飛ばしてしまう危険に満ちている。一つのシーンの中にアレモコレモ伏せ置いて、一つ一つは小さいのだが連関して大きな物語がドォ~ンと坐っている。邦子さんの拍動が隣に聴こえるようだ。嵌る予感の太ぉ~い作家発見であります。
2024/10/30
雲國斎
これはエッセイか。もう覚えてないけど,向田作品は好きだね!
1994/10/03
SACHI
気まずさとか後ろめたさ、気味悪さ…。誰もが経験のあるような居心地の悪い感じを描かせたら、向田さん以上の人はいないのではないか。
2018/03/07
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