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僕らの世界が終わる頃

僕らの世界が終わる頃

僕らの世界が終わる頃

作家
彩坂美月
出版社
新潮社
発売日
2015-10-22
ISBN
9784103396314
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僕らの世界が終わる頃 / 感想・レビュー

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みかん🍊

同級生の事故がきっかけで引き籠もりになってしまった渉はネット小説を書き始める人気が出だした小説だったが、小説の設定とそっくりな事件が起こり始める、自分のせいで人が傷つくのが耐えられなくなり書くの止めるが、次々事件は起こる。友人の事故、兄へのコンプレックス、自分への嫌悪感、自分でもどうしようもない現状に消えてしまいたいと願う少年が痛々しく辛い、犯人かと思われる人物が次々表れるが終盤早々に分かってしまい、ミステリーとしては軽めの青春小説。

2016/02/18

そうたそ

★★★☆☆ 引きこもり少年が軽い気持ちで書き始めたネット小説。だが、現実世界で起こった事件がその小説内の描写と酷似していることが発覚し、更には何者かによって描かれる小説の続編内の描写も次々と現実のものとなっていく。現実世界と、小説内の世界という二重構造が作品の面白みを増している。それとともに、ある過去の事件を契機として引きこもりになってしまった引きこもり少年の成長小説として読んでも非常に面白い作品であった。ただミステリとしては、やや消化不良な内容であり、これといって新鮮みのある内容でもないのが残念。

2015/12/16

masa

ある事故以来、ひきこもる彼が軽い気持ちで綴った投稿小説が、思わぬ事件を引き起こしていく。ネット小説の内容が、現実の事件とリンクしていく度に疑念が渦を巻く。良くも悪くも、一つ一つ刻んでは吸収してしまう思春期。幾度も過敏に動いては傷をつくる。言葉を持たない想いや気持ちは、容赦無く心に刻みをつけていく。幾重もの疑念は更なる疑念を生み、すれ違い、目の前が閉ざされていく。その迫り来る闇から守る術を、閉ざした心では知るすべもなく…。彼の扉が開くとき、突き動かす衝動と言葉があった。彼の選んだ結末を、是非見届けてほしい。

2017/02/20

深青

これはまた凄いお話だわね。ある事件がきっかけで引きこもりになってしまった少年。軽い気持ちで書き始めた小説が、彼を否応なく大きな事件へと巻き込んでいく。少年の息苦しさ、生きづらさが読んでいて感じられて、こちらも息苦しくなりそうでした。そして、少年の意思とは関係なく加速し燃え上がるインターネットの狂気。こちらにもゾクッと来ました。少年も苦しいけれど、回りも苦しい…。どうなるんだろうとハラハラしながら読みました。少年が苦しい中でも、立ち向かってくれて良かった。

2015/12/09

あっちゃん

学校での同級生の事故から引き込もってしまった主人公、ネットで小説を書いたら、その通りに事件が起こってしまい…あらすじでは良さそうだったのだけど、モヤモヤした感じばかりが目立つので、あまり惹き付けられはしなかったが、読みやすいので一気読み!犯人は深読みしてしまって私の中では消化不良(笑)

2016/03/04

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