殺したい蕎麦屋
殺したい蕎麦屋 / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
表題となった「殺したい蕎麦屋」は青山のある有名な蕎麦屋のこと。店内にビバルディが流れており、一番安い「せいろ蕎麦」が1,260円という店である。いちいち手書きされてメニューにはかなり「相田みつを」が入っているという。わかります。私だってそこまで読んだだけで軽く殺意を抱きます。「蕎麦ごときを気取って食えるか、こらぁっ!」と一万円札をテーブルにたたきつけて椅子をケトばして店を出てやろうと思いますよ、きっと。思うだけで、きっちり釣り銭をもらいますけれど。
2018/12/30
yuzuriha satoshi
椎名さんとほぼ同じ経験をしました 信州・佐久平で入った蕎麦屋 後ろで髪を束ねた鬚のご亭主 蕎麦と一緒に水を持ってきた「汁は」というと「まずは蕎麦を打った水で食べて欲しい」とのたまう しかしその蕎麦は箸で3回すくうと無くなってしまうほどの量 貴重な一口を水で食べるわけにはいかない 頂いた水をグッと飲み干して「美味しい水ですね、そばつゆ持ってきてくれる?」というと ものすごくふてくされて厨房に消え 奥さんとおぼしき女性が無言で詫びつつ汁を持ってきてくれた 小さな殺意はいつでも心の中で芽を出すよね
2014/07/08
霜月
まずは題名に惹かれて。「はじめに」を読む。次に犬の話である。これは読むしかない。椎名さんのエッセイは強く優しく時には厳しく機知に富み激しくいい加減なようでいてツボはしっかり抑えられており・・とにかく私なんぞは鷲掴みにされて頭から喰らい尽くされてしまいそうな勢いでやられてしまうんである。いろんな雑誌、いろんなテーマ、バラバラなページ数でまとめられているがどれも椎名誠。どれも読み応えありで満足です。ジョンの話には思わず号泣。いろんな犬と接しながらジョンのことを心の片隅に抱えていたのだな・・と切なく思った。
2014/12/15
ユウキ
シイナマコトを読みながら寝落ちするのが好きなんです。遠のく意識のなか今日も平和だぁと思いながら寝るのです。だからなかなかよみ終わらないけど、そのくらい平和な本なのです。
2015/01/07
マサ
むむむ、ふふふ、などと言っているうちに読了。犬の話と食い物の話がいいな。「好きなもの」の夜寝る前に読む本のところもいいな。
2016/07/03
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