心療内科を訪ねて: 心が痛み、心が治す
心療内科を訪ねて: 心が痛み、心が治す / 感想・レビュー
ゆいまある
難治性の腰痛が、心因性だった作家による、心療内科で治った患者さん紹介。私は精神科医だが、精神科、心療内科を標榜してる為、いずれもお馴染みの疾患。一部の心療内科を中心に取材してるので、森田療法が出てくるが、入院して絶食療法までしてる所なんて凄く少ないので一般的な治療だと思わないでください。この頃まだ珍しかった心療内科。今は職場のメンタルチェックに引っかかったからと気軽に訪ねて貰える科になったのはいいけど、保険診療じゃ一人あたりに割ける時間が短くてできること限られるのが残念。腰痛放浪記から読むべきだったかな。
2019/08/15
DEE
自身も原因不明の心因性腰痛で苦しんだ著者が、心療内科を訪れる患者さんに話を聞く。 気合いで病は治らないけど、痛みに心が関係していることはいまさら疑う余地はない。 自分も以前、明らかに心因性腰痛の患者さんにあたり、痛みを感じるのは脳だから、ということを手を変え品を変え説明したが、最後まで分かってもらえずに手放したことを思い出す。 そういう事がすんなり受け入れられる人は、回復も早いのだろう。
2018/06/01
三世子
受容と傾聴…大切なんだなぁ~ってつくづく思いました。
2013/04/28
貧家ピー
自らの腰痛体験をはじめとして、15人の例を掲載。 心と体は繋がっている。 医療点数の改定も必要と思わせる。
2004/11/04
tomoaoso
心身症になりやすい人の共通点。 言いたい事をいわずに、飲み込んで我慢する。 物事へのとらわれが発症を誘い、症状へのこだわりがいよいよ状態を深刻にする。 しかし、本人は自分のそうした性格や行動には殆ど気づいていない場合が多い。 自分の無理や我慢や頑張りが限界に達しかけていても、本人にはわからないというのは恐ろしい事である。 読んでいてすごく納得した。 頑張っても人並み以下の事しかできないから、自分でも限界を感じてもまだできると思ったり、他人から努力不足と思われ「もっと頑張れ」と言われ必要以上に無理をする。
2021/07/04
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