写楽百面相 (新潮書下ろし時代小説)
写楽百面相 (新潮書下ろし時代小説) / 感想・レビュー
まる
著者の知識の披歴がここまで必要なのか。歌舞伎や浮世絵に人並み以上に関心を持つ人にしか興味を持てないような細かい知識を無理矢理読まされるようだった。写楽の絵は早々に登場するものの、写楽が登場してくるのは半分を過ぎるあたり。そこからの展開がやっと謎解きの本分となり次々と展開される謎解きはスリリングだった。この小説の元が著者高校生の時にあるのは驚きだが、この読物の最後にそれがあるのは興醒めだった。
2018/12/08
てっちゃん
1994年10月4日に読了
感想・レビューをもっと見る